***SNSに書いていた昨年12月末の旅行記です***
青島のカプセルホテルの朝食は、歩いて5分ほどの高級ホテルの朝食券をウィチャットでもらうというものだった。朝5時半では、麺コーナーはやっておらず、品数も多くなかったが、さすが質的に高く、美味しくいただけた。

チェックイン時に窓側を希望したら、山東航空は国内線での席の指定は有料らしい。断ったら前方通路側になった。

青島空港も巨大。

山東航空の機体が並ぶ。

これから乗る大連経由チチハル行き

乗ってすぐに、ピーナッツとお手拭きが配られる。水はシートポケットに入っていた。これが軽食。

大連到着 予定よりも10分早発10分早着だった

大連地下鉄のキャラクター

すぐに地下鉄に乗ることができたので、大連北站(站=駅)で予約変更を依頼するべく、切符売り場を探すが見つからず(表示を見落としていた)、反対側の広場で踊りに興じるオバチャンたち。

瀋陽には鉄路陳列館があるらしい。昔は鉄道趣味が理解されず、写真など撮ってるとスパイと疑われたようだが、いまは一定の理解を得たようだ。

結局、ほぼ買い直す金額を払って1本前に変更。今回はTrip.comだったが同サイトで変更できず、駅で頼むことになった。12306(中国鉄路公式)だと差額(動車組D列車→高速動車組G列車)を払うだけで行けたのかもしれない。

乗車したG列車、西安行きの長距離運行だ。

列車は渤海に沿って回り込むように走るが、海が近くに見えたのは大連を発ってしばらくの間だけであった。

冬は冷涼な土地なので、この時期に緑はほぼない。郊外にはビニールハウス群。雪はあまり降らないが、露地での作物栽培は難しいだろう。

立ち並ぶ風車。冬の乾いた北西季節風が風力発電には好都合なのかもしれない。

盤錦でかなり乗降があった。ここは大連〜北京方面の列車しか通らない短絡線みたいなところなので、使える列車が限られるのだろう。

地方都市でも中国の住宅は高層ビル。

遠方の工場群。工業都市なのかもしれない。
盤錦市 - WikipediaWikipediaによると油田があるそうだ。
この後、瀋陽方面からの線路と合流し、目的地である山海関へと向かう。
街は少なく荒野のような土地が多い。いまどのあたりを走っているのかと思い、地図を見ようと思うのだが、どの地図アプリでも現在地が特定できない(GoogleMapは出るが、どう考えてもかなり前に通り過ぎた場所)ようだ。なぜだろう。

山海関の駅に到着。 現在は秦皇島市の一部になっている。

時計塔がある立派な駅舎、なのだが、

現在、街の中心に面した北側が改装中で、裏口であるこの南側からの利用になる。中国語のサイトで調べていたら、南北に通り抜けできそうな感じだったんだけど、できなかった。
事前に調べたところによると、山海関の駅周辺には悪質なタクシーの客引きがいる(安値で持ちかけておいて離れた観光地に行き、値を吊り上げる)と書かれていた。 駅を出たらいるわいるわ、あんまり良い感じのしないタクシーの運ちゃんの集団。地元の人は少し離れたところから乗っている模様。
私は歩いてバス停を探す(駅南側の道路を、山海関最大のみどころ老龍頭に行く25路が走っているはず)が、見つからないので老龍頭に近づくように歩いていく。

結局、南北の大通りに出てしまった。これを南下。

やって来た25路のバスに乗る。秦皇島市のバスのQRコードはAlipay等で取れなかった(中国の身分証明書の番号が必要)ので、現金払いで2元(約50円)。
しかし、バス停の経路表示に「老龍頭」が無かったのが気になっていたら、南下せず西に曲がってしまう。まあ途中で南下するんじゃないかと期待するも、バスは川沿いを北上し、さらに橋を西側に渡って秦皇島市の中心部の方へ向かい始めた。これはマズいのでもちろん下車。
結局AlipayのアプリでDidiを呼ぶことになった。約20元で到着。切符売り場の真ん前まで車をつけてくれた。あのタクシーの運ちゃんたちと、このDidiの運転手さんを比べたら、そら皆タクシー乗らなくなるわな。

左が山海関景区旅客中心で切符売り場。(右はもちろん食堂だ)パスポートを提示して購入。
なぜかAlipayもWechat(WeixingPay) も使えず、現金払い。

「优」は優なので、優恵票、つまり割引券。最近の中国では、60歳以上は半額や無料になるところが多いらしい。30元は700円くらい。

ここが入場口。

中国らしい門。建物はほとんどが再建のようだ。

大きさがわかってもらえるかな。

世界遺産の指定地ではないようだけど、ここも万里の長城の一部。長城が海に達するところ。
現在、長城は朝鮮半島の付け根あたりまで伸びていて、ここが東端ではないということになっている。

先に進んで、楼閣の方へ上がっていく。

城壁の左側はまだ古い構造が残されているのかもしれない。

楼閣まで上がると、

目前に渤海が広がり、そこに突き出す砦。
山海関に来るまでの車窓で、進行方向右側すなわち北西側には結構険しい山脈が迫っているのが見えた。そこから海岸までの数kmに城壁を築けば、侵攻してくる勢力への抑止となることは容易に想像できる。
山海関より南西側は平地が広がっており、ここは地形からなるべくしてなった要害の地なのだろう。
歴代王朝が東北の勢力に対峙しただけでなく、日本と中華民国が争った地でもある。
Wikipediaによると、ここから東が関東、だから関東軍なのだと書かれてあった。

ほとんどは近年再建されたようだが、歴史的な構造物はこのように覆われて保存されているようだ。
潮風にさらされて波飛沫を受け、寒暖の差も激しい土地だから、建造物の痛みも激しいのだろう。 要害の地であるが故に、何度も修復・再建を繰り返して来たのではないかと思う。

海の方へ向かって降りていく。

何か石台の上に赤い石が乗っかっているが、これも昔に使われた石なんだろう。

先端部を「入海石城」と呼ぶそうで、1579年に現在のような形になったようだ。(間違ってたら教えてください)1987年の修復の時に出てきた巨石を展示しているらしい。

先端部の石碑。皆さんここで記念撮影。

ここが先端。渤海に入る長城。

見下ろすとこんな感じ。

南側にはビーチが広がり、遠くに海に突き出した祠と海上の東屋がある。後で行ってみる。

一方、北側にもビーチがあるのだが、景区とは柵で仕切られている。遠方は港湾地域。
オレンジの袋はビーチ清掃中のゴミ袋。お疲れ様、ありがとうございます。

石段を登って戻ります。

映えスポット。降りていく時にはカップルに占領されていて、入れなかった。

結構、高低差はある。

南側を降りていくと、海から最初の「関所」
清掃の人たちはここから出入りしていた。

こーんな感じですね。

さすがに泳ぐ人はいないが、波打ち際で海水と戯れる人多数。

干潮時だったので、海側からも見れます。
まるで軍艦のよう。

バックの港湾が、ちょっとアレですけど、みなさん楽しんでます。

祠と東屋の方へ行きます。

海の神様?などを祀っているらしい。大陸中国は文革を経ているので、こういうところで手を合わせるような人はいないし、賽銭箱もありません。

金属製の灯籠も潮風で錆び錆びだ。

海上の東屋には行けなかった...

冬にはやっていないミニ遊園地と、デカいローラー滑り台らしきもの。

これもいまはお休み中のキャンプ場。

フランス製の大砲

8ヶ国列強の侵入で屈辱的な辛丑条約を結ばされ、山海関周辺に列強の軍隊が駐屯。この大砲は侵略軍が中国人民を抑圧したことの証拠だった、というようなことが書いてある。(これも間違っていたら教えてください)
あ、そうそう。山海関は軍の基地があるのか、戦闘機が飛んでいるのを何度か見かけました。
(写真撮ったのを見つかるとマズいから、もちろん撮ってません)
GPSが使えなかったり、Alipayが繋がらなかったりしたのは、演習中だったからかもしれないですね。
いまも軍が基地を置く要衝であることには変わりがないのかもしれません。
老龍頭の海岸側を見学し終え、城壁の中に戻ります。

「八卦陣」 どんなのかというと、

八卦を表しているという、

まあ、迷路ですね
楽勝だろうと気軽に入ったら、

見通せない低い位置に仕切りがあったりするので、意外にも難しい。

で、お偉いさんがこういう台(将台というらしい)から見下ろして、うろうろ迷っている部下をみて楽しんだのでしょうね。「あ、アイツあんなところに行ってやがんの!」とかね。

周辺の建物を見てまわる。

これは兵糧庫の兵糧

寝台

牢屋

拷問用具でしょうね

石臼 粉食の地域だからな

籾摺りをして風で籾を飛ばすやつ、「唐箕(とうみ)」って言うんだっけ?

楽しかった。もうすぐ閉まると思うんだけど、まだ入場してくるお客さんがいる。

化石の自販機を発見!

いろいろあるねー。26番の「恐竜遺物化石」は売り切れ。

23番の貨幣石(新生代古第三紀の大型有孔虫)を買うことにする。

パン自販機と同じ構造で落下させて取り出すため、化石が割れないか心配でしたが大丈夫だった。
ただ、透明の部分がプラ板などではなくラップ様のフィルム。20元。500円弱かな。

この正面にある巨大な建物は本部なのかと思いきや、「〜美術館」のような表示で、しかも開いているにも関わらず出入りする人がいない。2000年に北京の中国人向け長城ツアーで連れて行かれたような、「博物館の形をとった土産物屋」なのかも。

帰りのバスをバス停で調べてみると、山海関火車站の方には行かず、途中から変なところに連れて行かれた25路と同じルートに入るよう。現在老龍頭に来るバス系統はこれだけなので、直通する路線はないということ。あきらめてDidiを呼ぶ。
ただ行き先を火車站(鉄道駅)で指定したら、現在の南口側に連れて行かれた。北へ抜けられないことを確認してから、市内バス(鉄道駅南口から大通りに出て少し東側に行くとバス停がありました)で駅の北側にある古城景区の方へ向かう。13路と303路の2つの系統があり、どちらも行くようだった。現金払いで2元。

山海関南門バス停到着。見えにくいのだが、一番上の13路が乗った路線、303路も駅南側からくる路線。25路は一旦南側に行くが、西の方へ行く路線に変わってしまった。

道の北側の南門から古城景区に入る。

巨大な城門。

間違いなくほぼ再建だが、昔風にきれいに整備された街路が続いている。

やっぱり中国なので飲食店が圧倒的に多く、まだ18時頃だがそれ以外のお店は閉まっているところが多かった。夜は冷え込むシーズンオフということもあるのだろう。

钟鼓楼が見えて来た。(北門かと思ってたが、ここが中心なんだそうだ)

この先にも少し続いているが、ほぼ見所はこの南門と钟鼓楼の間、

それとここから東側に伸びる街路に限られるよう。こちらはライトアップが素晴らしくきれいだった。

この先にある暗いのが古城景区最大の見どころ「天下第一門」だが、夜間なんでもう閉まっていた。
山海関が長城の東端だと考えられていたから、一つ目の城門だということなんだろう。

同じ道を歩いてもつまらないので、南へ普通の道を歩いてみる。今の中国は暗い夜道を歩いても平気なぐらい(もちろん場所によるでしょうが)治安が良いのでね。地元の人も平気で歩いてるから大丈夫だろう。

南門に戻って来た。登れそうなので東側に行ってみると、城門に登るのは有料のよう。有料エリアは昼間だけのよう。

門を出たところの城壁

何度も修復を重ねているのだろうが、こういう継ぎ目に時代の違いが見られる。

山海関火車站の北側 照明もなく駐車場として利用されているだけで、近づくこともできなかった

夜になって風も強くなって来た。夕食は刀削麺の店で、羊肉のを頼んだら「辛いよ、牛肉なら大丈夫(意訳)」ということなので、牛肉刀削麺の大椀13元にする。スペアリブ8元をトッピングに追加。21元なので500円弱くらい。腹一杯になった。
スープは真っ赤だがおばちゃんのいう通り辛くはない。刀削麺の歯応えはなく、それは期待はずれだったが、スープは美味しいし野菜が載っているのがうれしい。やっぱり中国、食べ物は安くて美味くて最高や。
ここで壁のコンセントで食べながら充電させてもらう。
昨晩、ズボンに穴があきかけ(いやほぼあいている)なのを発見してしまったので、どこかで買わなければならないが、街を巡るも女性用衣料店はあるが、男性用は見当たらない。
次に乗る列車は深夜発なので時間はいくらでもあるから、歩いて駅の南側へと向かう。
途中の店で水を買ったら、一発で日本人だと当てられた。ここは日本人の好きそうなところなので来る人は多いのだろう。
ちょうど駅西側の南北の通り(老龍頭路)と駅南側の東西の通り(長城西路)の交差点にスーパーマーケットを発見。ここならズボンあるかも。
店の一角に衣料品コーナーを発見。種類は少ないがジャージ様のものならあるようだ。
販促員のおばちゃんが勧めてくれるが、取って自分に当ててみるとどう考えても長すぎる。中国の北部は長身の人が多いからな。股下が短いのを合わせると、おばちゃんが「ウエストが細くて入らないよ(意訳)」という。それもそうだ。
結局、おばちゃんがオススメの「足首を絞ってあって、少々長くても大丈夫なヤツ」にした。紙袋もくれた。中国のおばちゃん、世話焼きやなあ。おかげで助けられてるなあ。

駅まで行く途中に病院があり、結石ができる原因を図解していた。
危険性を下げる方の要因は、右から水、クエン酸、マグネシウム、繊維、で酒精(アルコール)???
本当かな?
駅に入って荷物チェックのお兄さんも少し日本語を話した。
やっぱりここは日本人がよく来るんじゃないかと思う。

2階の待合室は以前乗り継いだ湛江や海口と同じような古い構造。山海関駅は南北とも風情のある立派な構造なので、本来の正面である北側を古い外観を残したまま整備して、現代的な構造にするのだろう。

待合室には土産物が多いコンビニが1軒だけある。
トイレはなぜか1ヶ所の小便器に小さなブツがあってニオイの原因になっていて臭い。

新しい駅ではないので、席に充電スポットはないが、このように1ヶ所に集中して充電スポットが設置されてあった。中国ではスマホは生命線なので、その分充電できる環境は日本より豊富だ。

深夜1時過ぎの在来線の寝台列車で北京へと向かう。

瀋陽北発北京豊台行き。
乗り込んだら消灯されていて寝台番号を探す(奥に表示されており、照らさないと見えない)のが大変だった。 荷物棚があるタイプの硬臥(3段寝台)で、上段が恐ろしいほど狭かった。ここで買ったズボンに着替えるつもりだったが、上段は狭く身動きするのも難しいのであきらめざるを得ない。衣類は防寒仕様で来たので、上着を脱いでも上段は暑すぎる。
寒地の冬で線路の継ぎ目が空いているのか、いままで乗った中国の在来線よりは揺れる感じがする。
しかし歩き回って疲れているので、ほどなく眠りについた。