久しぶりに子どもと出かけた。申し訳ないが不要不急とは言わないでいただきたい。期末試験その他で(子どもが)かなりストレスが溜まっていたようなのだ。議員さんじゃない成長中の子どもだし、接客を伴う飲食店で密になるわけでもないので、ご容赦願いたい。
最近、子どもの興味が飛行機と英国の鉄道に変化しつつあるので、大阪では比較的外国型の取り扱いが多い、日本橋のポポンデッタにまず行く。
外国型Nゲージ車両の購入を考えていたようなのだが、中古なのに国内型の新車より高いという価格に怖気付いたようで、結局購入せず。その代わり、いつもの激安車両購入だ。今回はモーター車なのに何と700円という価格がついたクモハ73と、ペアのクハ79らしき車両。それと阪急6300形の中間車。
クモハ73は試走させてもらったのだが、まともに走るのは一方向だけという、激安価格の理由が明確な1両だ。きっとGMのキットに旧式動力だろうと思ってたら、裏を見るとKATOのロゴ。ベンチレータ6基の台座のうち、4基だけグローブ型ベンチレータが付いており、2基は接着剤の跡もなく、脱落ではなく未装備らしい不思議な車体だ。相棒のクハ79も同様なので、この車両だけが変なのではない。
自宅に帰って調べて見ると、動力はモハ103用らしい。じゃ、GMのキットにKATO動力を合わせたのかと考えるが、
車体のツメの位置が動力のツメの位置と合っている(但し1ヶ所が破損しており、下を支えてやらないとキットのように動力部が抜け落ちてしまう)のだ。これは一体の製品のような気がする。
※よく見て見ると、ツメの位置があっておらず、やはりGMキット+KATO動力のようだ。
中を開けて見ると、車体の台車の直上に集電を兼ねた台車押さえの金属板があり、ウエイト〜プラ車体台枠〜金属板とネジが貫通して固定されるようになっている。分解は比較的容易。ウエイトが駆動部全体を覆って導通も担っているので、反対側の導通はプラ車体台枠に取り付けられた真鍮線で担っている。
ギアに異物が噛み付いているか、台車の汚れによる汚れではないかと考え、台車をバラしたのだが、通電部の汚れはほぼ無くむしろ綺麗すぎるくらいであった。前の所有者がメンテしていたのかもしれない。台車のギアがやや重かったので、グリスを塗布する。集電部には接点グリスを少量塗布しておいた。しかし、一方向にしかまともに走らない原因ではない。
モーター軸側もグリスアップをしておくかとウォームギヤの軸受を抜いた時に気づいた。あ、これだ!

軸受内の金属部が歪んでいる。そりゃまともに走らないわ。
直せるかな?と思ったが、豆錐を挿すと自由に動かすことができた。手で駆動軸を回転させて支障なく回ることを確認。
組み付けて試走させようとしたが、動かなかったので再度バラす。あせるといけないね。
バラした時に、駆動軸の両車端側の軸受の向きに疑問が出てきた。車軸に接する筒状の金属部が外から見える側と見えない側がある。バラした時は見える側が車端を向いていたが、プラ側に引っかかるところがあるので、これは内側が正しいのではないか。
前の所有者がメンテをしていたと思われるので、組み間違えたのでは?そう推測して金属部が見える方を内側にしてみた。とりあえず問題なく軸は回転するので、推測は間違ってるかもしれないが、それでも大丈夫なようだ。
線路にみの虫クリップ付き導線を取り付け、まずモーター+ウエイトで通電する。モーターと駆動軸が回転していることを確認。
次に、台車を噛ませず、集電と台車固定用の金属板だけを取り付けて確認。これも問題ない。
そして、ウエイトに通電している側の金属板を緩め、台車を挟み込んで再びネジを締める。慣れてくれば比較的分解・組み立てしやすい構造だ。
今度は無事走りました。メンテの甲斐あってある程度低速も効き、どちら向きに走らせても快調です!
しかし、車番も何の表示もなく、白っぽいやや不自然な屋根色に、逆にグレーが濃すぎるグローブ型ベンチレーター。それもなぜか6基の台座に4基しかないという不思議な車両だ。ノーシル・ノーヘッダーなので、後期の車両か、同等に改造された車両がモデルだと思う。実際にこのような車両があったのか、謎は深まるばかりだ。
posted by malay at 02:16|
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鉄道模型(車両)
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