湿地の塗装については(その116)で書いた通りMDF板に直塗り。発泡スチロール使用のため、有機溶媒が使えないので、アクリル絵の具とかポスターカラーとか水彩絵の具とか、そういうので塗装である。乾燥後に、木工用ボンドを塗る。最初に作った中央部の川は川底をプリントアウトしたものに木工用ボンドを厚く塗り、2枚を軽く貼り合わせて乾かないうちに剥がす。そういうやり方で水面を作った。今度は板に直塗りしたので、まず板の空いているスペースに木工用ボンドを落とす。

これを湖面に広げ、さざ波を作っていくのだけれど、ボード上なのでできることが限られる。最初はラップを使って直接手につかないように木工用ボンドを広げていった。しかし、あまり良くないので、角材の切れ端にラップを巻いてやり、これで広げていくといい感じでできた。仕上げも角材の面にラップを巻いて木工用ボンドを塗った面につけ、すぐに剥がしていく、そうすると波目模様ができる。


乾燥してくると、

水面のボンド塗りをしながら地形の手直しもちょこちょこやっている。手前は後から湿地の岸を欠き取って、緑〜青で塗装したところ。湿地に生える草に見えるかどうか、試しに緑のフェルトをむしり取ったものを貼り付けてある。
ネット上では模型店で売っている「グラス」を静電気を使って立てて植える方法が紹介されている(リアルさにびっくり!)のだが、このレイアウトはあまり費用を掛けないこと、リアルを追求しすぎないことにしているので、とりあえず100均一のフェルトでなんとかできないかと試行錯誤中である。
継ぎ足して拡げた周囲の丘には、絵の具を乗りやすくするのと、隙間を埋めるパテ代わり(有機溶剤で発泡スチロールが溶けてしまうので、パテ使用不可。)に木工用ボンドを塗りつけてある。次に塗装なのだが、いちいち絵の具のパレットを開くのも面倒だし、ロスになってしまう分も多いので、塗装する丘の上に直接絵の具をおいて、混色しながら塗っていく。この方法だと適度なムラが生じるのもいい。

岩・コンクリの部分はポスターカラーのグレーを塗っておく。塗りムラをつくるためにまだ塗る予定だが、とりあえずの塗装。トンネル上部など、取外せる部分の境目も塗って、境目が目立たないようにしておく。
ここまで発泡スチロールの工作が多かったので、車両に巻き込まないようTomixクリーニングカーで吸引する。もちろん大事な車両は使用を憚られるので、古い腰振り(カーブでスカートが台車とともに動くやつ)EF65Pで牽引し2〜3周走らせると、発泡スチロール粉や白い繊維が内部に溜まってくる。これを卓上掃除機で吸い取る。さらに2〜3周走らせると、ゴミがあまり入らなくなった。
スイッチバックの突っ込み線にも掃除のためバックで入れたら、脱線。どうも過走防止のダイオードを仕込むため、金鋸でギャップを入れたところで線路にズレが生じているようだ。
調べてみると高低の段差でなく、カーブの外側レール(ギャップは横圧がかかりにくいカーブ内側に入れるべきだったかな)の水平(内〜外)方向にズレがあるみたい。隙間は1mm角プラ棒とその外側にパテを盛って埋めてあるのだが、横ズレの影響は大きいようなので、紙やすりを掛けてみたりといろいろ試行錯誤する。でも調整したところで、押してみると線路自体が動くんだな。こいつ。いろいろ悩んだ挙句、
ずれている線路をラジオペンチで曲げて治すことにした。
これ、乱暴なようだが意外にうまく行った。もう脱線も大丈夫。
クリーニングカーの吸引モードだけじゃなく、湿式クリーニングも試してみる。数周走らせるとディスクは結構真っ黒になった。クリーニングカーの走行抵抗が大きいため、踏切や勾配の凸部で連結器が外れることもある。そういう場合は手押しで再度連結させた。
さて、頑張ってくれたEF65Pで10系客車を牽引してみた。

バックで突っ込み線に入れる。このEF65Pは集電に難がある(片側2軸給電に近い)ので、ポイントで止まってしまいやすい。あまり減速せずに走ると調子いいのだが、有効長の短いスイッチバック突っ込み線はちょっと怖いな。

機回しをしてから機関車を先頭にしてもう一度入線。

この位置で自動停止した。過走防止用ダイオードはちゃんと働いているようだ。
