2018年08月07日

鉄道模型レイアウトの製作(その164)-スイッチバック突っ込み線の整備

 不調だったダブルスリップ(通過車両によって差が出る)を普通のポイント2基に置き換え、レイアウトを拡張したときに敷き直しとなったスイッチバックの突っ込み線。湿地の上にコンクリガーダー橋がかかっている状態なのだが、グレーに塗った発泡スチロール板の上に線路を乗ってるだけという何とも愛想無い状態であった。しかも、凸部解消のためにスペーサーを挟んで勾配を調整したので、線路が橋桁から浮いてしまっていて見てくれが悪い。真鍮線で作った安全柵と側面のコンクリ板を一体にして、橋桁の側面に貼り付け、その後バラストを撒くという方法で、整備してみた。
 まずは真鍮線を切り、目盛りをつけた端材の板の上にテープで貼り付け、1cm間隔で垂直に同じ真鍮線をハンダ付け。適当な長さで切断。これを繰り返して、このようなものを作った。
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 いろいろやってみたのだが、手すりになる真鍮線を数ヶ所貼り付けてなるべく直線に近づけ、ハンダづけ箇所にペーストを少量塗り、ごく少量のハンダをつけていく。ここに先端にペーストを塗った真鍮線を垂直にハンダづけ(手すり側に付いたハンダが少なければ、先端にもハンダをつける。多ければハンダ追加なし。)し、1cmの長さで切断。これを繰り返していく。テープで固定していた場所は、テープを移動させて完成させる。ペーストを使っているので、後で水洗。
 私はそれほど綺麗にハンダづけができるわけではなく、ばらつきや手すりの歪みもあるのだが、Nゲージ用ストラクチャーのプラ製既製品より、安全柵の「細さ」は出せるのでこの方法をとった。
 この安全柵にプリンタで打ち出したコンクリート板風のパターンに鉛筆で加筆した(老眼の遠めに見る分にはわからない)ものと、芯として7mm幅に切った0.5mm厚プラ板を両面テープで合わせて一体化させる。安全柵は後からオレンジイエローに塗装。これ全体を両面テープで橋桁の側面に貼り付ける。上端は元の橋桁より高めにしてあるので、これがバラス止めとなり、バラストをあまりこぼさずに撒布できる。

 施工後(バラストのボンド水乾燥中)の様子。
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 反対側はプラ板の芯を入れていない試作品(縦の真鍮線の形が出てしまった)を流用。どうせ運転中は見えない場所だから。
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 手すりの歪みは「手作り感」ということで容赦してもらいたい。細さだけは既製品より上だ。

 ここは保線員の通行用に手すりをつけていない所。そのうち梯子をつけてやろう。
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posted by malay at 16:29| Comment(0) | 鉄道模型(ストラクチャー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月27日

鉄道模型レイアウトの製作(その144)-新しい鉄橋の製作

 ダブルスリップを通常のポイントに変更して、レイアウトを拡張した時に、線路交差部を変更した。そのために跨線橋となったのだが、何もないただの道床付線路のままだったので、鉄橋を製作して取り付けた。

 やり方は今までの下路式ガーダー橋と同じ。(その47)で書いた、
http://malay.seesaa.net/article/382472432.html
 のやり方なのだが、底部は無くても良いので、固定用の真鍮線を両端に取り付け、盛り土の発泡スチロールに突き刺して固定する。また、今までの「赤」色と別の時代に作られたので、「緑」色にしようと思う。

 まずはダーソー工作用紙で製作。
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 ダイソーのアクリルラッカースプレー「アイボリー」で塗装し、耐水性を持たせ下地とする。
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 これを塗装、最初はアクリル絵の具の緑に少量の黒を混ぜてみたのだが、下地のアイボリーが透過して白っぽくなってしまい、これを抑えようと厚塗りをしたところ、乾燥後の色がほぼ真っ黒になってしまった。
 不透明な絵の具でないとどうにもならないので、自分が高校生の時のポスターカラー(40年近く前のもの)を引っ張り出してきて塗る。もうチューブに穴が開いており、手が緑色に染まるが構わず塗ると、ちょっとマシになった。
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 設置してみると、曲線部で左右がずれているため、きちっと平行にならない。何とか気にならない程度にごまかして設置完了。子どもにキハ40を走らせてもらう。
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 外側は盛り土の斜面のため、橋台にあたる部分が無く浮いてしまっているところがある。後で粘土などで補修しようと思う。

 


 

2016年04月06日

鉄道模型レイアウトの製作(その127)-建物内照明再点灯

 「摂津峡」駅の本駅舎と、「桜ヶ丘」駅前の幼稚園、「ポンポン山スキー場前」駅兼スキーセンター、以上の3つの建物にはLED照明を仕込んであったが、最後の1つは配線を完了しておらず、前の2つも新切替器作成のためポリスイッチをもぎ取ったので、点灯できない状態になっていた。何より、これらの電源だけ4.5~5Vという別のものを用意しなければいけない仕様で、面倒かつもうコンセントに空きが無いという状況もあり、実際のところほとんど点灯しないまま作業も中断していたというところ。

 線路改良工事と新切替器の製作がほぼ終了したので、ポイント用12V電源から分岐させ、建物内照明用の電源としてみることにする。切替器は途中で12V電源の外部出力端子を取り付けてある。ただし、オス〜オスのケーブルが未作成のため、後の点灯時の写真は直接12Vを給電している。

 まずは、スイッチ類から。
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 手前のところに12V給電とスイッチ類を設置。電源コネクタが2つあるが、これは分岐させてタコ足配線するためのもの。LEDは消費電力が少ないので、かなり分けることができる。
 点灯させると、
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 電圧が上がった分、抵抗を追加して電流を制限しないといけないのだが、いちいち抵抗値を変えてみて決定するのも大変。そこで10kΩ半固定抵抗を入れて、後で明るさを調整することにした。
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 点灯時の画像はすべて初期値の5kΩ付近で撮影している。

 幼稚園の消灯時と点灯時。
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 ポンポン山スキー場前駅兼スキーセンターの消灯時と点灯時。
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 摂津峡駅はもうちょい暗く、他はもうちょい明るく(抵抗値が大きめの固定抵抗を直列につけてある)調整してみようと思う。

2015年06月29日

鉄道模型レイアウトの製作(その102)-距離標(メートルポスト)の設置

 以前から構想を練っていた距離標を設置した。但し、キロポストではなくメートルポストである。1km=1000mを1/150にすると、6.666...mとなるので、全長7m余りのレイアウトでは、0キロポストと1キロポストしか設置できない。(しかも、トンネルの中になりそう)そこで、縮尺ではなく実距離の1mおきに「メートルポスト」を設置することにした。
 まずは実物の距離標の研究である。次のブログに寸法図があったので、参考にする。
http://ed-75.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_0e4c.html
設置場所は下り線路の左側。少し外側に傾けて設置するようだ。1/150にすると、柱の断面は1mm角の正方形を対角線で切った直角二等辺三角形、長さは先端部2mm、表示の三角柱部8mm、計地上部10mmというところ。13mm程度にして差し込むようにすればよいだろう。
 しかし、タミヤの三角プラ棒は直角を挟む辺が2mm。1mm角プラ棒を加工したほうが易しいかと思って試作してみたが、大変な手間であった。

 しかし、ヨドバシで WAVEの1mm三角柱を発見!。色はグレーで値段もタミヤよりは高いが、細いプラ棒の加工の大変さを想像するともはや考える余地はない。距離標先端のカットも、試作品は南海電鉄のように「外側」をカットしたものにしていたが、押えやすいように国鉄式の「内側」カットに変えた。

 数字はコンピュータ打ち出しで試行錯誤。結局、OpenOffice.orgで3ポイント。MSゴシック体で全角数字を印刷。ピッチが1mm程度なので、そのまま貼り付けられる。
 最初は数字を印刷した紙を細い帯状の形で貼ってみたが、元のプラ棒が細いだけに紙(普通紙)の厚さが気になる。塗装の塗膜の厚さ分で目立たなくなるかと期待したが、水性ホビーカラーのつや消しホワイトで塗装後も腹まきをしたバカボンのパパ風だった。再び3ポイントの数字2つを上下を空けて印刷し、8mm幅の帯として切り出す。三角柱の先端部を除いた白い部分2面すべてを印刷した紙を、三角プラ棒に貼るように修正してみた。
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木工用ボンドでまず1面を接着し、ほぼ固定されてからもう1面を接着する。中央には力を入れずにナイフを当てて、曲げやすく(効果は不明)してある。

 貼り付けてから、先端部との段差が気になれば削って、またホワイトで塗装すると結構いい感じになってきた。ただ、試行錯誤の過程で短くなりすぎた1本は真鍮線を貼り付けて差し込む部分を作成した。

 まず、0メートルポスト。「摂津峡」駅2番線(下り本線)地下通路への階段周囲の壁に設置。柱から離れているので、駅構内なのに傾けて?と思うかもしれないが、貼り付けた壁面が傾いていたのでこうなってしまった。
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 次に、下り本線をたどる。以前、試しに使ってうまくいかなかったアクリル毛糸で測る(結構伸びるのであまり良い選択ではなかった)。1メートルポストは、幼稚園のそば、作り直す予定の跨線橋あたり。困った。
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 結局、橋の手前に土台もつけて(土盛りの幅に余裕がないので)設置。

 2メートルポストは、トラス橋を渡り、農林軌道を渡った手前右の場所。ここは設置しやすい。
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 3メートルポストは「ポンポン山スキー場前」駅の駅名標の近く。
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 4メートルポストは1メートルポストの近く。その跨線橋の下をくぐる直前の石積み壁に設置。
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 5メートルポストは「摂津峡駅」の裏。道路橋とのT字路付近。
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 6メートルポストは、トラス橋をくぐり、「白滝」駅を通過し、「農林軌道」線をくぐった後。左手にスイッチバック石の突っ込み線が見える。
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 7メートルポストは設置しなっかたが、写真中央のホームの先、ポイントの横あたりなので、設置できなくはない。
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 小さな標識だが、設置するとやはりちょっとはリアルになった感じがする。皆さんもいかがですか?

2015年06月23日

鉄道模型レイアウトの製作(その101)-駅ホーム柵、Nナロー「農林軌道」途中駅の製作

 まずは駅ホームの柵である。材料は1mm角プラ棒と黒の木綿糸。
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 やはり取り付けると、グッと駅らしくなった。「摂津峡駅」左側のみ施工。右側はまだ。

 Nナロー線「農林軌道」の途中駅、まず丘の上の「神峯山駅」。プラ板とプラ棒で4mm高のホームを作って置いてみたら、高さが低すぎたので、急遽軽量粘土とバラスト、プラスチック片でかさ上げをして設置。塗装はポスターカラー。今後、未舗装ホーム風にするため、ホーム上にもバラストを撒布予定。
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 本線を越えて川を上路式ガーダー橋で渡り、本線のトラス橋をくぐったところで、「萩谷駅」。細い鉄骨とコンクリート板ホームの簡易駅風。やはり1mm角プラ棒と0.5mm厚プラ板、黒の木綿糸で製作。地盤が斜面なので、鉄骨の脚は長い。1.2mm厚プラ板を重ねホームに上がる階段を製作。
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 グレーのサーフェサーを吹いてから、鉄骨部は水性ホビーカラーのエメラルドグリーンにホワイトを混色。コンクリ部はやはりポスターカラー(模型用塗料よりも石やコンクリ風になる)グレー+ホワイトで塗装。
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 階段が地面に接していないが、この辺は自然公園として遊歩道とともに整備する予定だ。ある程度地面を作らないと樹を植えられないが、滝やら吊り橋やら鉄道模型というより普通の「ジオラマ」製作の日々は続く。