徳之島の旅（２）

　さて、北上して集落の中の細道を進み、平土野の港・市街地へと出ます。寿司屋さんがあるようですが、まだ準備中のようでした。
　コンビニ「エブリワン」→Ａコープ→コンビニ「アイショップ」と巡り、土産を買い込みます。最後のアイショップが一番島のものがあったかな。再びぐるっと付近を周り、夕食はアイショップ向かいの店へ。居酒屋（一人なので絶対に飲めません）かなと思ったら実態は定食屋さんでした。でも土地のものは無かったのが残念。
　ホテルに戻って、大浴場に行き、露天風呂（昼間なら海が見えそうです）でくつろぎ、10時頃早めの就寝。何より天気が心配です。
　おかげで朝は４時半に目が覚めてしまい、６時頃から海岸の散歩。７時半からホテルの朝食（バイキングですが、和食主体のメニュー）、８時前にチェックアウトし空港へ。レンタカー屋さんは８時半からなので、チェックインを済ませ（３行程の予約が別々でややこしかったが、大阪まで荷物はスルー）土産物屋でいくらか買い足し、レンタカー返却。
　やがてやってきたサーブ機で徳之島空港を飛び立ち、奄美大島観測へと向かったのでした。

徳之島の旅（１）

　日食観測のための前泊となった徳之島ですが、一応観光のためレンタカーを借りてドライブしました。午後３時過ぎ到着ですので、西海岸の天城町とその周辺のみですけど。
　空港内の観光案内所は、あまり資料がなく、事前に調べた記憶（忙しかったので資料を作っている時間はなかった）に頼っての観光です。
　まずレンタカーなのですが、島のレンタカーらしいのんびりしたシステム。いろいろびっくりすることばかりなのですが、ここで書くと迷惑がかかるかもしれないので、内緒にしときます。
　まず、ホテルにチェックインを済ませるため北上。道端の民家の生け垣がハイビスカスのようで、赤や黄の花が咲ききれいです。「尚子ロード」の石碑を過ぎるとすぐサンセットリゾート徳之島。高橋尚子を始め、主に陸上競技の合宿に使われているコテージ風のホテルです。シングル6000円。隣の部屋に客なのかスタッフなのか、扉を開けたまま床に昼寝している男性がいてびっくりします。部屋の横には蓮霧（れんぶ）の実が成っていました。
　さてさらに北上して飛行機から見えたムシロ瀬へ。むしろのように縦に細かい溝の入った岩場で、沖にちょっと変わった形の船が見えました。
　次に島の最北部にあるソテツトンネルへ。入口の空き地？に車を停めて中へ。おみやげ屋さんは飲み物でも置いているかと思ったら貝殻やそのアクセサリーの店でした。さらにソテツトンネルを進むと展望台。ここからは周囲が360°見渡せるので絶景です。
　いま来た道を戻って西海岸を南下、犬の門蓋（いんのじょうふた）を目指しますが、入口を通り過ぎ、巨大な橋が続く伊仙町との境のあたりまで来ました。Ｕターンして、入口に戻り西へと入りますが、まっすぐ行くと道が怪しい。ええいと急勾配の細い道を下って行くと海辺に出てしまいました。ここは遺跡のある海岸（千間海岸）らしいのですが、見てわかるものもなく、携帯で地図をと思っても圏外。
　ふとダッシュボードを開けると観光パンフレットが入っていて、地図も付いており、目的地がわかりました。再び旧坂を軽自動車のアクセルをいっぱい踏んで登ります。
　普通の道の所に戻り、北上すると道標も出てきました。犬の門蓋に着き歩いていると、沖合に裏航路のフェリーきかいが見えました。あれでも奄美大島に行ける（船会社のサイトでは空席あり）んですが、行っても今日は宿がありませんし、島内の移動も心配です。

幻？の皆既日食

　コンパクトのデジタルカメラで日食観測中の周りの様子とか取っていたんですが、画像をiPhotoに読み込ませてみると、２枚ほど日食を写した写真で...これは？
　ちゃんと中央部が少し暗くて周囲が明るい。ひょっとして肉眼で見えないものが写真には写った？
　でも部分日食の時間のものでも似たように映っているので、カメラの特性なのかもしれません。
　隣の喜界島では割とはっきり見られたそうで、奄美空港付近では肉眼で気付かれない程度にひっそり見えていたのかもしれません。コントラストが小さいので肉眼で判別は困難です。双眼鏡なら見えたのかも。

　と、希望と言うか願望が十分に入っていて特にそう見えたのかもしれませんが、件の写真を拡大してみたところ、中央部が暗いと言う事実はなく、どうやら目の錯覚＋願望でそう見えるようです。

日蝕？の写真

　ネガカラーでの撮影のため、いま写真屋さんで受け取ってきました。部分日蝕については一応それらしきものが映っていますが、肉眼でも見えない皆既日食とか、それだと言われてはじめてわかるコロナとかは写真になってませんでした。ダイヤモンドリングとか（どうせ形わからないので光の点ですけど）は太陽がフレームから外れてしまっています。見えない間も動いてますもんね。

奄美大島から帰ってきました。

　月に隠された黒い太陽を見ることはできませんでしたが、欠けてゆく太陽とその消滅、日没後のような皆既中の風景、誰かが「コロナ見えるよ」と言われて初めてそれとわかるコロナ？そして晴天ならダイヤモンドリングになるはずの光の復活、はっきり見えなくてもゾクゾクしました。見えていたら「人生観が変わる」というのもわかる気がします。
　観測場所は奄美大島空港前広場。徳之島に前泊し、当日朝の便で奄美大島に入り、皆既日食終了後40分後の飛行機で島を出る（ツアーだと不可能なので、同乗者は個人客ばかり）という強行スケジュールで、費用的にも高くついた（ツアーよりは安い）のですが、苦労して手配し、この時間を体験できたことはよかったです。