2022年11月08日

皆既月食と天王星食

本日は晴天で好条件の皆既月食でした。
まあ皆既月食については頻度は高くないものの、当日地球上で夜側の地域からはどこでも見られるので、何度も見ている人も多いでしょう。私もそうです。
しかし天王星食は、
(1)未だに観測したかどうか不明な、天王星を特定できる
(2)皆既月食中なので、月の明るさが邪魔にならない
(3)皆既月食中の惑星食はレアらしい
ということで、望遠鏡で観測することにしました。
三脚+組み立て式天体望遠鏡35倍で観測しようと思ったのですが、
三脚は子どもに使われてしまいました...
妻の古いタイプの望遠鏡で観測。転居してからは初めてです。
押入れから出して子ども部屋の窓を開けて観測しようとしたら、
鏡筒を固定する蝶ネジがない!
一応引っ掛ける程度は可能なので、片手で軽く押さえながら観測。
右肩が痛いので整形外科へ行った帰り道、すでに月は欠け始めており、
セットが終わった頃にはかなり欠けていました。皆既月食になったとき、月の左下(望遠鏡は逆転像なので右上)に2つの星が見えました。
食になるのだから、近い方が天王星でしょう。暗さに目が慣れてくると、はっきりみえるようになってきます。
青緑色?そう言われればそんな気もします。
20時30分頃、天王星が月面に接し、徐々に月の裏側に消えて行きました。
やったー!見えたぞ天王星。
子どもはミラーレス一眼で撮影していたのですが、ピント合わせの拡大像には天王星が写っていました。
今のカメラって凄いですね!

あ、私が日食用に買ったコンデジ(キヤノンSX-730HS)でも写ってました。月の左下、大きい方が天王星です。文中のサイズでは見えないと思うので、画像をクリックして元のサイズでみてください。
IMG_0945.jpg
「青緑色と言われればそんな気もする」というのがわかってもらえるでしょうか。
posted by malay at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月15日

肉眼で水星が見えた!

水星はなかなか観測が難しい惑星で、自転周期が短いため、特定の時期の日没後・日の出前の限られた時間しか観測できない。

本日、夜明け前に自宅を出たら東天に輝く金星。スマホのアプリで確認し、日没後に明るく見える大接近中の火星を調べたら、もう西に沈んだ後だった。

金星のやや左下にも小さいが瞬く明るい星が見える。まさかと思ってスマホで調べたら水星だった。水星は金星を頼りに位置を調べて、望遠鏡や双眼鏡で位置を確認してから肉眼で見ると「何とか見える」ということが多いのだが、今朝は雲ひとつない快晴で、気温も下がって霞がかからず、絶好のコンディションだったようだ。11日に西方最大離角(太陽から西側に最大角度離れている=日の出前の東天に見える)だったので、うまく観測時期と空の良い状況が一致してくれた結果だ。
金星のすぐ右下にはスピカが見え、こちらは恒星なので瞬いて見える。普通惑星は単なる点ではなく、ある程度の面積で見えるので瞬かないものだが、今朝の水星に関しては、最小の惑星で空気の揺らぎも大きかったのか、瞬いて恒星のようだった。近くに明るい恒星は無いようなので、見間違いではないと思う。
posted by malay at 14:53| Comment(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月09日

あれはたぶん、海王星

 子どもに買ったつもりが、自分が愛用するようになった35倍組立式天体望遠鏡。
 これで、水星から土星、一応天王星らしき星まで見た(天王星は位置から「たぶん」天王星というレベル)が、海王星は暗すぎて無理だった。

 しかし、いま海王星は観測しやすい時期にある。肉眼では絶対に見えない星をみつけるのに難渋するのは位置が特定できないこと。

 その海王星が、肉眼で容易に見つけられる火星の近くに見えているのだ。

 昨晩は寒くなり、空気中の水蒸気量も減ってきた。あまり雲もなく夕暮れの薄明でも南の空に火星が見えている。

 帰宅して少し火星が西に傾き始めた頃、望遠鏡を出してみた。

 火星の周囲を探すが、容易に見つけられるものではない。火星を中心にして視野の左(倒立像なので、実際には右側)に星が見えているが、こいつか?

 こんなとき、頼りになるのはCalSky

 英語だが、惑星周辺の星図を出してくれるので、慣れれば非常に便利なものだ。

 Planets→Neptune→StarChar と選んでいく。

 左のSimulationは、デフォルトでConstellations(星座を結ぶ線表示)とRealism(惑星はそれらしい表示)にチェックが入っていると思う。
 中央のTelescopeは、デフォルトでVertex is up(星図形式でなく、その時刻での上下で表示)とDigitized Sky Survey photographic platesにチェックが入っている。それにInverted imageにチェックを入れたほうが、倒立像の中で探しやすい。
 右のPointingはField of Viewを小さくしていき、2deg(視野角2°=満月の4個分)くらいがウチの望遠鏡の見た感じに近い(実際はもう少し狭い)と思う。

 中央のLimiting Magnitudeは何等級まで描画するかだが、あまり絞ると星の説明が出ない(星の明るさ比較のため、等級の表示は見たい)。

 火星の左やや下(倒立像で)に海王星よりは明るい星がある。これがきっとさっき見た星。海王星はそのさらに左上だ。

 望遠鏡を見ていると、何か見えているような気もする。ただ、街中なので、周囲から漏れてくる光が邪魔だ。ベランダで見ているので、まだましなのだが。街灯の光でも観測の邪魔になる。そこで羽織っていたフリースを脱ぎ、頭からかぶって周囲の光を遮断する。しばらくして目が慣れてくると...確かにそのあたりに星がある。青緑色という色までは判別できないが、確かにそれらしいところに、見えるかどうかぎりぎりの星がある。

 その場所付近には海王星より明るい星はなさそうなので、きっと海王星なのだろう。天王星と同様に断言はできないが、たぶん観測できたのだと思う。
 火星との位置関係は少しずつ動いていくが、これで海王星の見つけ方はわかったのだと思う。機会があれば職場にある反射式望遠鏡で観測してみたい。

posted by malay at 23:37| Comment(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月13日

つばめ-TSUBAME-

 JAXAからの宅配便。

 中身はこれ。
IMG_0235.jpg

 今年度中に「しきさい」「つばめ」が相乗りで打ち上げられる予定だが、その「つばめ」の方が応募した名前に決定したので、その認定証と記念品。お手紙付き。
IMG_0225.jpg
 この記念品のところに私の名前が印刷されてます。

 低高度で飛ぶ人工衛星なら「つばめ」で応募した方はかなり多かっただろうに、ご丁寧なことです。ありがとうございます。
ラベル:人工衛星 JAXA
posted by malay at 19:22| Comment(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月24日

オレゴン州ステイトンで皆既日食を見てきました。

今まで別ブログにてこっそりと書いておりましたが、ここでリンクを張っておきます。

8月19日〜23日。エアカナダ利用、ポートランド3泊。子どもとの二人旅です。
http://2017tse.seesaa.net

興味があればどうぞ。人生で一度は体験したい、そんな夢が叶いました。
posted by malay at 01:16| Comment(0) | 天文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする