昨年はスキーに行っていないので、子どもに「今年はスキーに行きたい」とシーズン前から言われていました。来年は中学生なので、行けるかどうかわからないしね。
当初は木島平にしようと思ったんですけど、お目当の宿か満室でとれず。別にスキー場にこだわるわけじゃないし、しかも一番良かった「やまびこの丘」スキー場(高井富士の管轄だった)が閉鎖されたようなので、他のスキー場を探します。
私としては長野県の戸隠スキー場に行ってみたかったのですが、計画時から暖冬小雪傾向と言われ雪量が心配。12月に入り、志賀高原など多くのスキー場が気温は低くても降雪が少ない(人工雪コースのみオープン)状況で、長野より新潟側、妙高等の「上越」地方の方が降雪が多く確実そうです。野沢温泉は上部に雪はあるでしょうが、麓が雪不足のときは恐ろしく混む(経験あり)ので、少雪の時は避けたいです。
★調べて初めて気づいたのですが、上越線沿線は「下越」地方(上越エリアとよぶことはあり)らしい。そうか。上越線は上野〜越後の略だったのかと気づいて一人で納得。
往路の交通機関は先に予約しなくちゃいけないので、12月初めの販売開始日に長野までの夜行バスを確保。これは南海バスの湯田中・飯山経由野沢温泉行きですので、状況により目的地変更も可能です。直江津経由新潟方面行のウィラーも検討したのですが、4列バスなのに、金曜日は何と1万円を超えてしまうので、長野行きの方が割安でした。
スキー場は3年前の雪不足(志賀高原でも東館山は滑走不可)のときでも積雪が安定していたキューピットバレイ、他に妙高エリアのARAI、赤倉温泉・赤倉観光、池の平温泉、妙高杉の原、ほぼ妙高にあたる黒姫、斑尾・タングラム、以上から絞っていきます。
キューピットバレイ:父子旅でキューピットビレッジはもったいない。他の宿は予約サイトで出てこず、口コミが少ないので賭け。日帰りでも良いが、リフト・レンタル等々割高。
ARAI:物価が高い。オフピステとか興味なし。下手すると遭難しそう。
赤倉温泉・赤倉観光:共通券が6000円は高すぎ。志賀高原が良心的に思える。また、ヨーデル付近のリフトの連絡の悪さが嫌い。地形がややこしくて子どもとはぐれそう。
池の平温泉:行ったことが無い。中斜面が多く、各種費用も手頃で、レベル的にも適当。
妙高杉の平:一番下のリフトが混むのが嫌い。ゴンドラも土曜日は混むらしい。
黒姫:上のリフトは上級用で子どもは無理だと思う。したがって滑れる長いコースが無さそう。
斑尾・タングラム:コースが複雑で子どもとはぐれそう。また斑尾〜タングラム連絡を担うリフトが混みやすいのが嫌い。
というわけで、コストパフォーマンスと物価、混雑度から池の平に決定。
宿は口コミからKKR白樺荘を予約。スキー場が斡旋している他の宿のリフト券付きパックが安いようですが、結果的に良かったと思ってます。
帰りは北陸新幹線+サンダーバードにします。さすがに夜行バスだと疲れが残るのでね。
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さて、出発当日、22時すぎに自宅を出て京都へ。
京都駅八条口といってもバス乗り場がたくさんあるのですが、高速路線バスなので、H2(ホテル京阪前)乗り場です。
草津PAでトイレ休憩をとり、完全消灯。朝は降車なしで長野まで。
長野駅定刻5:28着。

早朝は寒いのではないかと懸念してましたが、目茶苦茶寒いというレベルでは無かったです。
歩道橋を渡って、長野駅へ。

これを渡ったビル内は暖房が入ってました。座れるところはないですけど、冷え込みが厳しいときの避難場所にはなるでしょう。
長野駅のコンコースは半屋外ですが、改札を入れば暖房の入った待合室があるので、コンビニで買ったおにぎり等をそこで食べました。
6時すぎに電車がきました。しなの鉄道北しなの線。

これで終点の妙高高原駅までいきます。
到着後に駅を出て、妙高市市営バス杉野沢線でいもり池入口まで。

バス停から歩いて宿まで5分ほど。
KKR白樺荘です。

更衣させていただいて、少し時間をつぶしてからレンタルスキー店を紹介してもらいました。ゲレンデから遠いけれど、二人で五千円(2日分です!)は激安です。シャトルバスがすぐ近くから出ているのですが、時間が合わなかったので歩きます。でも結構遠かったのと、高低がある道に入ってしまったため、板を担ぐのに慣れない子どもはしんどそうでした。
カヤバゲレンデからリフトに乗り滑り始めます。野尻湖が見え、眺めの良いスキー場です。2年ぶりですが、子どももスキーを忘れていないようで、すぐにクワッドリフトで一番上へ上がりました。
カヤバゲレンデを何本か滑った後、アルペンブリック側へ。第2リフト乗り場直前に小さなコブの急斜面があり、重い雪に足をとられましたが、実はツリーランコースを除いて池の平で一番キツイらしい。32°もあるようには感じないのですが、本当かな?池の平温泉スキー場の公称斜度はちょっとキツめすぎるように思うのですがどうでしょうか?
カヤバゲレンデに戻りましたが、しらかばカプセルペアリフトが混み始めたので、再びアルペンブリック側へ。コースマップによると、先ほどの急斜面は迂回できるらしいので、そちらを回ると快適な中〜緩斜面のロングコースとなります。但し、一番右手で最後まで降りてしまうと、レストラン前に出てしまい、リフト乗り場までちょっと登りになります。
アルペンブリック第1・第2リフトはフットレスト付き。デタッチャブルではないものの比較的速いのですが、こちらもやや長いリフトです。雪が降ってきたので、中央リフトを使って、フード付きリフトのカヤバ側に戻ります。
雪は降り続き、霧でかなり視界が悪くなってきました。こういうときフード付きリフトのありがたさが実感できます。カヤバゲレンデでは互いに見失いそうになるので、しらかばカプセルペア→池の平クワッド(フード付)リフトの乗り継ぎは慎重に距離を空けないように滑り、下りは左手に森を見て滑れば良い、やまばとコースで下りていきます。それに飽きたら、再びアルペンブリックへ。こちらは林間コースなので迷う心配が少なく、霧もましなように感じました。
気になっていた中央リフト乗り場から下るコース。標識によるとしらかばカプセルペアに行けるらしいが、本当に行けるのか?(店先をかすめるちょっと躊躇するような入口です)子どもが行くというのでついていくと、「里」を滑るようななかなか愉快なコース。これ気に入りました。アルペンブリック第1リフト乗り場の手前でリフト下をくぐり、中央リフト乗り場前を通過すると入ることができます。アルペンブリックレストラン前からでも、キッズガーデン下を通過して、少々登れば行けるので、カヤバ側に戻るのは簡単なようです。
結局、16時すぎのリフト運行終了まで滑り、板を担いで宿に戻りました。ただ、宿への道を間違えてかなり歩いてしまいました。宿近くまでバスに乗るんだった。
休憩して18時から夕食。白樺荘の食事は美味しいです。食事全部をファインダーに入れたつもりが、鍋とご飯、味噌汁は画像から切れてしまいました。



部屋でテレビを見て、ちょっと遅い目の入浴。空いていました。
源泉掛け流しの単純泉。但し成分は複雑で陽イオンはカルシウムイオン、マグネシウムイオン、ナトリウムイオン、そして珍しくアンモニウムイオンも結構含まれています。陰イオンは硫酸イオン、炭酸水素イオン。ガス成分の表示はなかったのですが、硫黄臭(腐卵臭の硫化水素の方じゃなく、刺激臭の二酸化硫黄の方)があります。よく温まる温泉です。ただし、子どもは熱がってほとんど入れず。体感で42℃くらいだと思うのですが、この子は風呂好きなのにあつ湯が苦手なのでね。
翌朝、食事、着替えを済ませてチェックアウト。板を担いでカヤバゲレンデへ。北へまっすぐ行って、突き当たりを西へ行くのが高低差も少なく、車も少なく、一番楽でした。
この日は朝から雪。ただ、昨日と違って降雪直後のため、軽い雪質で気持ちがいい。ツリーランに入っている人も多いようです。アルペンブリック側は新雪がいっぱい。
昼食はしらかばカプセルペア乗り場のケバブラップを買って、プレハブ2階の休憩所で食べます。中辛だけど結構辛めでした。
子どももそろそろ疲れてきて、山頂まで上がらずに、下のリフトで林道に入ったりして遊びます。せっかくだから、パラレルの練習。少しずつだけど緩斜面では板が平行になってきました。
14時過ぎにスキーを脱いで、今度こそはシャトルバスに乗ります。「エビスヤ」行きは時間が合わないので、ランドマークまで。そこから歩きます。バスにスキーキャリアがなく板を車内に持ち込むしかないのですが、窓にぶつけないように、割ると弁償してもらわなくちゃならないからとのご注意。
ランドマークからは上り坂なのですが、それでもスキー場から担ぐよりは近いので助かりました。
宿に戻って着替え、入浴して帰りたいのですが、宿の風呂は子どもには熱いので、ランドマーク妙高高原「温泉かふぇ」で入浴します。ここは以前来たので、比較的ぬるいことを確認済みです。
16時過ぎのスキー場シャトルバスで妙高高原駅へ。
ここで手持ちの現金が少ないことに気づき、駅近くのJAのATMで何とか引き下ろせました。スキーって結構現金使うなあ。
駅前は土産物屋兼酒屋が1件。実は妙高高原ランドマークから新幹線の上越妙高駅直行のバスもあるのですが、今回は電車です。

理由は2駅先の二本木駅がスイッチバック駅だから。スイッチバックが残されていた理由の貨物扱いが無くなったので、スイッチバックもそのうち無くなりそうですし。
さて、上越妙高駅に着きました。

ここで時間があるので夕食を調達、と思ったら何と駅弁は売り切れです。
しかたなくコンビニでおにぎりと、唯一地元の味らしき「くびきの押し寿司」を購入。

3段の笹ずしなのですが、実はこれかなり美味しいです。ミニ駅弁と呼んでもいいくらい。おすすめです。
はくたかに乗って帰ります。

金沢は8分乗り継ぎで、写真など撮っていると乗り遅れます。乗り継ぐサンダーバードは車販・自販機無しなのに、金沢駅では飲み物買うのが精一杯。加賀温泉まででいいから車販してくれませんかね。
ところで10号車(中間先頭車で運転台側に乗降扉無し)に乗ったのですが、
1D席前(ということは2D席背もたれ)の表示。

1C席前(ということは2C席背もたれ)の表示。

後の方は昔のステッカーで、表示の進行方向が逆ですね。貼り忘れなのか、間違えたのか...
湖西線でトラブルで数分遅れたようですが、日本にしては珍しくアナウンス無し。高槻の3分乗り継ぎは無理でした(跨線橋が1ヶ所なので元々難しい)。23時前に帰宅です。
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池の平温泉スキー場。上級者の方以外にはいいスキー場だと思います。団体のスキー講習が多いですが、それだけ滑りやすいということでもあります。物価も安めです。
難点は、まず標識が少ない。かなり案内が少ない部類のスキー場だと思います。コース名や難易度はほとんど表示無し。連絡コース先の表示だけ。
トイレは飲食店以外にも、カヤバ側ならリフト乗り場にあるのですが、数が少なくて団体は苦労するかもしれません。
カヤバゲレンデは広いと書かれてますが、全面圧雪はしていないので、実感はそれほどではない感じです。今回のように霧だと目標がなくなるので、迷いやすい。それと滑る人が多いので、午後にはそこそこ雪面が荒れてきます。ゲレンデ端はわざと圧雪していないようですが、視界が悪いと境目が見えにくいので、いきなりのコブ・ギャップで飛ばされます。
ゲレンデから遠い宿が多いですが、シャトルバスの本数はあまり多くありません。車でなく、ゲレンデから遠い宿をとった場合は、シャトルバスの時間を確認しましょう。ルートも複雑(不規則)です。なお、妙高高原駅〜ランドマーク・いもり池入口は市営バス(有料)も走っています。
池の平温泉だけだと、1日〜1日半でほぼ全コース滑れますので、長期滞在なら隣接する赤倉温泉・赤倉観光や妙高杉の原スキー場へ。ただ、どちらも長所・短所が明確にあるスキー場なので、混まずにゆったり滑りたい日には池の平温泉がいいと思いますよ。そんなスキー場でした。