2025年03月25日

鉄道と船で行く中国大連-3日目 大連到着・路面電車など


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デッキから望む朝陽。

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島影が見てきました。

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7:00から朝食。夕食と同じく現金8000ウォンまたは40元。船員さんが呼んでくれるのは嬉しいが、食事内容についてはもう何も言うまい。給食だな、こりゃ。

再びまだ人の少ないデッキで撮影していると、中国人団体旅行客のおばちゃんが話しかけてきて、身振り手振りで自分のスマホで撮ってくれと、

中国人らしくモデルのようなポーズ、

動画で海からパンしておばちゃんに、

さらにデッキで舞うおばちゃんの動画、Tiktokとかに上げるのかな?

かなり付き合ってあげて、謝謝你!(你がつくと強めの感謝)と感謝されました。

カタコトの中国語と身振り手振りで、やるなあおばちゃん。コミュニケーションの達人や。

いま横でも記念撮影大会中。修学旅行みたいで楽しそう。
この後も船内での撮影に付き合って、謝謝の返答「プーカーチ(不客気)」を思い出したら、褒めてもらえました。

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大連の街が見えてきました。1月に買ったけど使えなかった(当時の私の機種が中国のバンドに対応せず→iPhoneに機種変更しました)中国香港SIMを差し替えるも、うまくつながらず。一度出して再度差し込み、再起動でやっと認識。中国で通信手段がないとスマホ払いができずに詰むからね。ホッとした。

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減速した船にPILOTと書かれた船が近づき、

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水先案内人が乗り込みました。

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船室です。窓側の寝台でした。エコノミー2の雑魚寝マス席で予約したのですが、他の客がいないためアップグレードされたんじゃないかと思います。

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枕カバーが付けられており、快適な寝台でした。ただ昔の船なのでベッド周りにコンセントはなく、案内所横のテーブルタップで無料で充電できるようになってました。韓国式の2丸穴と、ユニバーサルがそれぞれ5口くらいあったと思います。

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湾内に入りました。大連中心部は半島になっていて、港はその北岸になります。

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最近開発されたらしい、東方威尼斯(ベニス)水城。

ハウステンボスのような異国風情を楽しむエリアみたいです。周辺には高級マンション街が広がります。

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タグボートが寄ってきました。

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他の船舶と縦に並べて市街地に一番近い埠頭に着岸します。山がちな地形で大連の港は近深な良港のようですね。

荷物を持ってホールに降りると、船員さんが私を呼びにきました。外国人だけ先に下船するようです。

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市街地側に着岸しましたが、結局荷物を持って埠頭の先端側まで移動するのでした。ここは撮影自由なようです。で、外国人は私を含めて4名だけでしたね。そして私だけPCR検査か抗原検査のサンプルに選ばれ、綿棒で咽頭部をクリクリするのにお付き合いしました。

建物に入って入国審査、当然待ち時間ゼロなんですが、私の指紋がうまく採取できずに時間がかかります。手が乾いているんでしょうね(だから紙をめくるのが苦手です)。ジェルで手を濡らして、揉んで広げてから読み取らせてやっとOK。税関は荷物のX線検査だけでした。

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船の真横に出てきました。有村産業時代とカラーリングは変わってますが、 優美な船型だと思います。

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埠頭の門をくぐります。

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路面電車の廃車体を利用した案内所?

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埠頭を出て正面にいきなり古そうな建物。日本統治時代のものなんでしょうね。

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地下鉄に乗るため歩いて港湾広場に出ると、再び古い建築。たくさんあるみたいですね。

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地下鉄はAlipayで切符を買って乗ります。このときは小銭(バス乗車時に使えるようにするため)が欲しかったので現金払いしましたが、他は支付(スマホ払い)です。大連地下鉄ミニアプリでそのまま乗れるはずなんですけど、インストールがよくわからなかったんですよね。券売機で行き先選択、支払方法確認、スマホに移ってAlipayでスキャン、確認、 クレジットカード払いのパスワード入力、確認と結構手間がかかるんですよ。ただ券売機使う人があまりいないから並ぶことは無いですね。

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海之韵駅で下車、海岸の方へ向かいます。

航空博覧園という、少し子ども向けの飛行機を展示した施設があるそうなのですが、

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何機か機体があるものの、

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閉まってました...

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柵の向こうにも飛行機があるんですけど、

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そして公園敷地外にある機体は荒れ果てた姿に、

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手の届かない高さだと大丈夫なようですけどね。

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どうやら整備し直しているようです。

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海沿いには出られるので、プロムナードまできました。

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消波ブロックにたたずむニャンコちゃん。

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あきらめて、次の目的である路面電車の乗り場までバスで行きます。バスはAlipayの明珠カードミニアプリのQRコードで乗れました。大連はカメラがちゃんと見える位置に取り付けられているのでわかりやすいです。

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華楽広場というところまで行き、安全地帯がないので道路から路面電車に乗ったのですが、

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折り返すと思ったら逆方向に走り始めたんですよね。どういうこと?

あ、そういえば大連の有軌電車が延伸されるという話を昔に読んだ記憶があります。それのようですね。

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路面電車の歴史、植民統治時代に始まり、外国人専用の白い電車に中国人は乗れなかったことなどが書かれていますね。

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終点には電車を模したお土産屋さんがありました。もちろん電車グッズもあります。(マニア向けではない)

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折り返しの電車に乗ったら、先ほど乗車した華楽広場でここまでだと、どうやらここで系統分離されているようです。そういえば延伸部は201区間車と表示されていました。

ここで通常の201路に乗り換えです。この大連有軌電車、つまり路面電車は日本統治時代からの車両が走る (復古と書かれてあったが、新製ではないと思う) いま大連の観光の目玉になっているようでした。カメラやスマホを構える人多数。

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結局終点の興工路まで乗りました。

大連火車站では降り場と乗り場がずらしてあって、降車客が降りたあとに電車が少し移動する間(出発まで?)に再度乗り越し分の支払いをQRコードで済ませると、全線1.3元で乗れるようでした。ICカードの場合の扱いはよくわかりませんでした。支払い機の運賃表示に2元と書いてあるのは全線乗車時の料金のようです。また、延伸部の区間車は無料と書かれているサイトもありますが、現在は通し運賃という扱いのようです。

いやはや、なんともお安い大連の名物観光ポイントです。時間がかかるので私のように全線乗り通す客はほぼ無く、観光客も含めてほとんどの客が短区間利用ですね。地元の人も半分アトラクションとして楽しんでいる感じです。

あと、大連に来るまで路線は平坦だと思っていたんですが、大連火車站を含む中心部は、山が海に迫る神戸、長崎のような地形で埋め立て部が少なく、海岸線と平行に移動していてもそこそこのアップダウンがあります。運転席の横に砂袋らしきものがあり、空転時に撒くのだと思います。

あと、折り返し時の進路切り替えは、ポイントの転轍機さえ無くて車掌による「手動」 です。バールのようなもので可動部を2本の線路とも(連動していない)動かすという、極めて原始的な方法です。そもそも転轍機が無いので故障がなく、それは積雪や凍結に対して一番強いのかもしれませんね。

↑詳しくは動画をご覧ください。大連は後半です。進路切り替えは36:45から。

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予定外に長時間乗車となったので、トイレを借りにモールに入ったらウォルマートがありました。

1時間ほどお土産購入。大連はこれといった目玉観光地が無いので、いわゆるお土産(ばら撒き用)屋さんというのが見当たらないんですよ。こういうときは大型スーパーですね。

大荷物になったので、ホテルにチェックインして部屋に置きます。

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大連站(駅)北側に隣接した、開元美居ホテル。

ここ、部屋が鉄道駅側だと中国鉄路の大連站に発着する列車が見えるそうですが、残念ながら広場側でした。高架線路を走る地下鉄3号線の電車が少しだけ見えます。部屋番号の奇数が南向きで火車站側、偶数が北向きの広場かつ3号線大連站側なので、宿泊される方はリクエストすると良いかもしれません。ただ高速鉄道の多くは大連北站発着で、大連站まで入る列車はそれほど多くないと思います。

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部屋は結構広くてこんな感じ。シャワーとトイレは分かれてます。シーズンオフのためか、ダブルで3315円(Trip.com)でした。 英語はあまり通じないので、フロントとの連絡用にWechatを登録するよう促されます。中国のビジホは大体このパターンですね。

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買った土産とザック(中身はほぼ着替えと防寒具)を置いて、小型のデイバッグ一つで観光を続けます。ホテル横に線路のアンダーパスがあるので、そこを通って大連駅前へ。

ここ勝利広場地下商場という迷路な商店街らしいのですが、防寒用のシートが吊るされていて見通せず、どことどこがつながっているかわからず、しかも結構閉めている店も多くてシャッター街の様相もあるので、入り込むことさえできずに地上に出てきました。

地鉄站の表示を辿っていくと、青泥窪橋駅へいくつもりが、隣の友好広場駅へ。

同じ2号線なので乗車、西安路駅で乗り換えて1号線で星海広場駅へ。

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元々は日本統治時代に開発されたそうなんですが、大連中心部からすると南の郊外、海に面したところに巨大な楕円形の星海広場があります。周辺は高級マンション街。随分洋風のつくりなんですね。

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星海広場の外周道路に沿って、街路樹の間にこのような彫刻(古いものではない)がずっと配置されています。ほぼスポーツに関するものですかね。

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南端まで来ました。中心はこのような噴水を挟む遊歩道になっているようですね。最近まで寒かったので、水は抜かれているようでした。

これを挟んで駐車場になっており、また広場内を横切る道路もあったりと、巨大ではあるんですが全体像がつかみにくい、公園にしてもイベント会場にしても中途半端な感じがしました。中国政府自身が整備したものではないからかもしれません。

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さらに南に行くと海が見え、吊り橋が正面に。考えて設計されてますねえ。

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海岸線では大仁フェリーをはるかに上回るカモメの餌付け大会です。菓子類は良くないからか、専用の餌まで売ってます。

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海に面して左から風が吹いてるので、餌やりの場所で向かい風になるよう、カモメは左回り(上から見ると反時計回り)にグルグル回ってます。頭上を通るので、落とし物が怖いですね。(知らぬ間にちょっと引っ掛けられていました...)

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その手前はこういうハーフパイプ型の建築物になっていて、下は公共トイレと管理施設になっていました。

ここは海風が入って結構寒かったです。

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中央の噴水沿い(楕円の長半径)を歩いて、広場の中心へ。

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音楽噴泉になってました。いまの時期はやってないみたいです。

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スキーの彫刻。中央はかかとが浮いているのでクロカン?にしては板が広いですね。

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こっちは体操競技ですね。

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新型車両のみが走る有軌電車202路で中心部へ戻ります。

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さっき来た興工路、ウォルマート前に戻ってきました。

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お昼を摂っていなかったので、地下食堂街で昼食。適当に頼んだ、肉に衣をつけて胡瓜と炒めたもの+白飯で17元。370円くらいかな。美味しかったです。庶民的な店でもそうそう外れないのが中華圏の良さですよね。

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中山広場にきました。立ち並ぶ日本統治時代の建物を生かし、新しく建てる建築物もそれと調和するよう、色合いや高さなどよく考えて建てられていますね。この広場から見上げる角度を計算して、完全には隠れないが、圧迫感のない高さに抑えているように思います。札幌の時計台もこうだったらなあって、

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陽が暮れてくるとライトアップされて、これも綺麗ですね。

さて、晩飯は餃子にしようと、庶民的な店をGoogleMapで探しました。ただ中国でGoogleMapはかなりずれるので、住所を高徳地図で調べてみると、何のことはない、駅前の飲食店が並ぶ、お昼に前を通ったお店の一軒でした。

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大連名物海螺(ウニ)餃子とかも食べたかったんですけど、全品目2両(小麦粉100g)からということで、一人だと値段的にご馳走になりすぎるので今回はパス。意外にナマコ餃子が一番高いんですね...日本人にはナマコ=高級食材という感覚がないからですかねえ。

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普通に牛肉餃子3両、9元×3=27元(600円くらい)にしました。初中国の頃は、粉物はみな「両」単位だったので、2両:少なめの1食 3両:男でもそこそこ満足の1食 という感覚はまだ覚えています。あと中国で餃子は「主食」なので、これに飯とかはつけません。黒酢をつけていただきます。

味はとても美味しかったです。大連は本場ですからね。 良かった、良かった。

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駅前の広場にはスケートボードのパークというんでしょうか、ありました。中国も随分変わってきましたね。

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何の建物かはわからないんですけど、綺麗にライトアップされてます。

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もう土産も買ってしまったし、暇なのでまた路面電車に乗ることにします。LEDか電球をぐるぐる巻きにしてるけど、いまは点けていないようですね。

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最初に乗った華楽広場まで行き、坂道を下って地下鉄2号線の東港駅のあたりに来ました。最近開発された高級住宅街のようですよね〜。

2号線で青泥窪橋駅へ、5号線に乗り換えて海底を通り(当然乗っててわからないけど、やたら駅間が長い)ずっと北の后塩駅まで行きました。周辺に高層住宅は並んでいるけど、駅前はまだまだ開発中で荒地のようです。露天の八百屋がガンガン音楽をかけて唯一駅前で営業中でした。一旦降りて、すぐ乗るのも不審者ぽいので別の入り口に行くと、券売機が全停止中。 めったに切符買う客いないんでしょうね。1台だけ動かしてもらい、無事購入できました。

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地下鉄とは言い難い高架鉄道の3号線で大連站に戻ります。

特に最近増えた高速地下鉄でもないようで、北郊と中心部を結ぶ近郊鉄道のようなものかと思います。駅間が長いからか車両は2扉車でした。

明日は帰国です。
posted by malay at 19:40| Comment(0) | TrackBack(0) | ひとり旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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