
朝5時の送迎で広州南駅へ。この駅、南東側からしか、送迎車が近づけないので、ぐるっと一周して到着。

荷物検査と待合室入場は5時半開始。入って待ち時間にホテルでもらった朝食セットをいただきます。ケーキと豆乳(これ、うまい)とミカンとゆで卵。さすがに量が足らないので、売店でパンを買って食べました。

下から2つめ、湛江西行き、北京からの夜行高速鉄道です。

乗ったら16両編成の両端1両ずつが座席車、中間の食堂車1両の他はすべて寝台車でした。D列車(動車組)で最高は200km/hのようです。

湛江西に到着。高速鉄道と在来線の共用駅で、駅を出ずに乗り換え口に進みます。ここはパスポートも自動改札で認識しました。

中国東北部の長春から2泊3日の長旅を経た列車が到着。

昼間利用ですが硬臥(2等寝台)です。私は上段、息子は隣の部屋の中段でしたが、おばさんに交替を申し出られて向かいに来れました。

上段から見下ろすとこんな感じです。
大陸側の積み込み港は「海安南」というんですが、ここでの乗降はありません。かなり早めの到着です。

隣接するカーフェリーの埠頭です。この区間の鉄道も旅客は近々高速鉄道化され、時間と手間がかかる車両航送ではなく、乗客が乗り換える方式になるようです。建物が立派なあちらの港になるんじゃないかな?

重い機関車が船体に乗らないよう、客車との間にはコンテナ車を数両「控車」として連結しています。船・客車側の端に1つだけコンテナが載せられており、エアコン室外機が見えたので、どうやら作業員の控え室のようでした。

連絡船への積込は、18両編成をまず2分割して9両編成にし、2台の機関車で同時に船へ押し込みます。船内に4両ずつを残して一旦駅の方へバックし、

残り5両ずつを外側線路にまた同時に押し込みます。左右のバランスを取りながら載せるんですね。

カーフェリーと違って、車両に前後が無いので、積み降ろしは後方のみ。扉はありません。
なお、ヨーロッパの車両航送(現存はイタリアのみ)と違って、車両の外に出ることはできません。

4本の線路がわかると思います。内側が先に積み込んだ4両ずつですね。

約1時間の航海の後、海口の港に到着したので、電源が切られます。船の電源から機関車の電源に切り替えるんですね。

また18両編成に戻して海口駅到着。27分早着しました。

長春から乗り通す客っているのかな?昔の中国だったら夜行2泊は短いくらいだったでしょうけどね。

海口周辺は近郊列車が走っていて、その券売機です。
ただね、出口が長い行列してて、そして乗り換え口はもっと並んでて、仕方なくそっちに並んだんですが、結局パスポートが通らず(対応機種のようだが)有人出口に行かされました。強引に割り込むことになったんですが、並んでいる人が嫌な顔ひとつ見せないのは文化の違いを感じます。
駅正面の入口に移動して有人改札を通過、最初は荷物検査が1つしか稼働しておらず、こちらも昔の中国を思い出す行列(ちゃんとした列にはならない、 割り込みあり)でしたが、何とか通過。早着しなかったら、危なかったかも。

私たちが乗るのは高速鉄道の方ですが、近郊列車もこのスタイルなのは改善すべきでしょうね。

高速鉄道とは言っても、最高200km/h、列車番号がCで始まる「城際列車」です。暖地だからかデッキと客室を仕切るとびらがありません。
この海口駅は町外れの港にあり、多くの列車は海口市中心部に近い海口東駅を出発して、東回りで三亜に向かいます。この列車は数少ない海口駅発で、西回りの三亜行きになります。わざわざ海口東まで近郊列車で行かなくてもよく、面倒な乗り換えが少なくなるので貴重な存在です。

三亜に到着。すっかり日も暮れました。

広州で乗ったのと同じようなハイテクトラムで宿に向かいます。

ホテルだと思ってたら、一応ホテルを名乗ってますけど、部屋貸しのようでした。Trip.comのメッセージで着いたら連絡くれと。そして一室に案内されましした。部屋はリゾートホテルなので、オーナーから借りるか買い上げてるのでしょうね。
ソファーもあって、ベランダからはリゾート風の眺め。(市内なんですけどね)

バスタブ付きです。
ここまでは1泊4~6000円のビジホでしたが、ここは1泊10000円です。でも2人ですからね。一人あたりだと安いもんです。
その後、夕食を摂りに街に出たのはいいのですが、土地勘がなく、うろうろしているうちに22時過ぎ…
でもここは中国、何とか店を見つけて后安粉をいただきました。
帰りのトラムの駅が、

「恋人たちの聖地」みたいになってました。
海南島に渡る鉄道連絡船についてはYouTubeに詳細な動画があります。
また、こちらのnoteで渡海区間(湛江西〜海口)のみなら比較的予約をとりやすいことを知りました。
中国の鉄道連絡船に乗りに行こう (煙台‐旅順 / 海口‐海安)
動画編も作成しました。