2018年03月24日

生野銀山パラダイス

 18きっぷで子どもと愛知県に行った残りがまだ3枚分ありますので、3月18日日曜日にかねてから行きたかった(私は観光鉱山巡りが趣味)生野銀山へ行ってきました。
 玄武洞と並んで「つまらなかった観光地」に挙げられる(玄武洞は私は楽しかった)ことの多い場所ですが、まあ鉱山なので私にはきっと楽しいはず。明延鉱山への足であった「明神電車(1円電車)」が保存されているのも見てみたい。
 ただ、生野からのバス便が少ないんですよね。自宅を6時頃出ると10時過ぎのバスに間に合うはずです。

 昨日、一番電車を見送ったばかりのJR総持寺駅から乗車。
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 新大阪で快速に乗り継ぐつもりが、乗り過ごしてしまって大阪乗り換え。まあ休日だし余裕で座れるだろうと思ってたら、6両編成の快速だったので、三宮まで立席。三宮で別席に別れて座り、明石で並び席にやっと座れました。
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 姫路からは播但線。リニューアル車だけど子どもの好きな103系の2両編成です。私は...やはり好きにはなれないなあ。車内は綺麗になってますが、振動や隙間風の多さはやはり痛勤電車という感じです。
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 寺前からキハ40の単行列車。
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 この区間に乗るのはDD54牽引の客車列車以来かもしれない。

 生野駅に到着。
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 これが交換相手の列車。安全側線(行きすぎたときに正面衝突しないようにする線路)の関係か、右側通行なんですね。(帰りは最初ホームを間違ってしまった)

 さて、現在は新しくできた西口に、観光案内所やバス停があります。跨線橋で移動します。
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 神姫グリーンバスで生野銀山口バス停下車。

 ここから川を渡って、歩いて坂道(急坂というほどではない)を登っていきます。
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 駐車場に懐かしの明延鉱山への足、明神電車(1円電車)。
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 そうそう、この機関車だった。ローラーパンタ(架線に触れるところが、摺板ではなくローラー)でした。

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 この客車にも乗った。(同型の別の客車だったかも)

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 中は「護送車」という感じでした。昔のまま。

 入場券を買って「史跡生野銀山」の金香瀬坑道に入ります。入場するときに「銀山ボーイズです」と渡されたチラシ。どうも坑内のマネキンに名前を付けてアイドルグループに仕立て上げているらしい。
 最初にお迎えしてくれる坑外のマネキンが「次郎羅茂(じろうらも)」。一体一体のマネキンに名前が付けられ、サインまで(売店でサイン(誰が?)入り生写真が売られているらしい)ある。鉱夫顔のマネキンなどあるはずもなく、アパレル用を流用しているから日本離れした顔つきなのを逆手に取ったユニークなアイデアですね。

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 坑内に風を送る「風太郎」。

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 一番人気らしい「飛鳥くん」。

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 「栄作」ホームページによると一定のリズム?動いていたのかもしれない。

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 「翔(しょう)」甘いマスク(本物のマスクで見えないって!)だが、下ネタ連発という設定。

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 秋田県の史跡尾去沢鉱山では大規模なのが派手に見られる、シュリンケージ採鉱の跡。巨大な地中の割れ目。

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 坑内の滝。

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 坑内のトロッコ。運転しているのは「じろふみ」。262だからか。

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 巨大な巻上げ機。

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 それで巻き上げられる立坑の昇降機。

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 BOYZ(ボーイズ)だが、総勢60名(体)のメンバーには女子もいる。「かなめちゃんA」「かなめちゃんB」

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 季節モノの展示もあり、これは卒業式シーズンなので「銀八先生」 右のチョークアートが上手。

 坑外に出て、坑口横の階段を登って「坑道外コース」金香瀬旧坑露頭群へ。
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 露天掘り跡の「堀切り」。石炭と違って鉱脈がタテ方向なのでこうなるようです。
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 危ないので立ち入り禁止です。

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 生野町指定文化財の粘土断層と鉱脈。ほぼ横ずれのみの断層で、ここで鉱脈が水平にずれているとのこと。破壊された岩石の粘土があるので「粘土断層」らしいです。

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 鉱山資料館に展示されていた鉱石。

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 吹屋(昔の製錬所)資料館。銀山ボーイズの「蓑作」。

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 お土産売り場から施設外に出て、すぐ前のところにある「生野鉱物館」。別料金ですが一人100円です。展示はかぶるところが多く、他の地質系資料館等と大差ないですが、この坑道の実物大模型はおもしろい。江戸時代の石見銀山と生野銀山の坑道の広さの違いがわかります。国立高専の生徒の作品らしい。

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 またバスで生野駅に戻って、近所のスーパーでお弁当購入。帰り道に陸橋から生野駅方向。

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 反対側は昔はSLの撮影地で有名だったところですが、フェンスができていしまいよく見えません。

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 生野駅から来た時と同じキハ40で帰ります。

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 寺前の乗り換えで、沿線火災による遅れのため乗るはずの折り返し列車が回送としてホームの和田山寄りに移動。次の普通が来て同じホームの姫路寄りに停車し、その車両に振り替えになりました。寺前で特急との交換があり、そちらが優先のためのようです。

 このあと、子どもをつれて母の見舞いに行った後、東羽衣経由で帰ります。銀装カステラの工場直売所は営業時間ぎりぎりに間に合うはずでしたが、閉まってました...
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 103系から交代した225系4連。

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 1駅だけの支線なので、車内モニタの表示が寂しいです...

 鳳では天王寺行きの快速が来て、座ることができました。関空・紀州路快速と混み具合が全然違うんですね。


 ところで、GINZAN BOYZですが、ぜひ一度PVをご覧ください。頭に染み付いて離れなくなること間違い無し。

 超スーパー地下アイドル「GINZAN BOYZ」公式サイト

 

 (自主規制)のピー音のあたりから出てくる、ちょっとお腹の出た銀粉のおじさんは「銀の神様」らしいです。

 とってもクセになるビデオですが、キラキラとミラーボール多用で、これって「アイドル」というより「ホスト」風なんじゃ...(特にオネエ風のあたりとか)
posted by malay at 23:56| Comment(2) | 子連れでおでかけ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして、明延鉱山の検索で辿り着きました。

保存されている20号機、とても格好いいですね!
ローラーパンタは普通の鉄道ではあまり見かけない気がしますが、鉱山で使用されるような小型の車両だと何か利点があるのでしょうか。


>ところで、GINZAN BOYZですが、ぜひ一度PVをご覧ください。頭に染み付いて離れなくなること間違い無し。


これ、初めて知りました(笑
そして、頭から離れなくなりました!これは熱いですね(笑
Posted by aragane_railway at 2018年03月31日 13:24
aragane_railwayさん

初めまして、コメントありがとうございます。

 これを初めて見たのは小学生の時。いままでの鉄道車両の概念を打ち破る奇抜なデザイン!まさに地下を行く、
「白アリ」
というのが私の第一印象でした。走るところはほとんどトンネルですし、架線が低くて小学生でも「大丈夫かいな?」と不安でしたね。
 大阪からは日帰りで行くのも結構難しく、1回目はは休日で本数が少なくて乗車できず、2回目に平日に訪問して乗車、3回目は平日でも本数が減ってしまい再び乗車できず、ネットのない時代なので、情報も乏しく乗りに行くこと自体が賭けでした。
 これを格好いいと感じられる方は相当の通の方とお見受けします。平成になってから陽の目を浴びた工場夜景や廃墟の美しさと共通な気がします。産業遺産としてこれからも大切に保存されてほしいです。(もし未訪問でしたら、明延鉱山の坑道見学入り口に、もっとコアな車両たちがたくさん保存されています!)
 ローラーパンタはポールと同じ発想で、集電にはいいのでしょうが、高速鉄道向きではないと何かで読んだ記憶があります。件の機関車のはZパンタのローラーパンタでした。
 GINZAN BOYZ(「総選挙」の計画があるらしい...)に明延・神子畑の産業遺産、私ももう一度訪問して応援したいと思っています!
Posted by malay at 2018年04月01日 23:48
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