2024年06月21日

中国144時間通過ビザ免除の旅第4日〜香港「乗り物」観光


中国144時間通過ビザ免除の旅4日目、最終日香港です。

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機内軽食(杭州→香港)

香港航空の機内食はコロナモードのまま戻っておらず、フルサービスからMCC.最近はLCCにも近づいていると言われてます(親会社海南航空が経営不振)

しかし、このパン、ソーセージの入ったデニッシュなのですが、かなりおいしいです。短時間のフライトではちょうど良い感じです。


航空券が単純往復だと中国を「通過ビザ」(日本人は制限付き免除)にできないので、三角形に移動しなければならない、そのための香港立ち寄りです。香港・マカオ・台湾も外国扱いになります。

今回は子どもに経験させることも目的なので、「違った中国」を見せるのも良いかと思い、香港で長時間トランジットにして市内を回りました。

でも香港って見所はたくさんあり、半日強で見られるところはさほど多くありません。鉄&飛行機好きな父子旅なので、普通の観光はせず「乗り物関係」に限定しました。


まずは香港トラム
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地下鉄と並行していますが、運行頻度は高く、運賃も若干安いので、いまも地元の足として、さらに観光客にも利用されています。地下では見えない「香港らしい風景」を見ることができるのは大きなポイントですね。いや〜、結構楽しい。

以前妻と香港に来た(1999年)頃には、集団スリがいて治安がよろしくないという評判だったんですね。いまは全然そんなことはなさそうです。
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香港トラムでも特に有名な、春秧街です。商店街を2階建トラムがゆっくり走ります。北角(NorthPoint)折り返しの車両だけが通るループ線ですが、乗ったまま1周することができます。


ここはもう名所の一つなので、スマホで撮影している方も多いですよ。ただ自分が撥ねられないようよう気をつけてください。
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昼食は近くのパン屋さん(ここも有名らしい)で 購入。
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パイナップルパン
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それと肉まんみたいなのと、生姜味のういろうみたいなの、
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歯形が汚らしくて申し訳ないですが、こんなのです。
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おいしい。

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北角の埠頭(東)から旧空港のあった啓徳(カイタック)へのフェリーに乗ります。


スターフェリーと違って純粋に交通機関なので、ごくごく普通の船です。
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九龍側ではヨットのレースか練習のようです。一人乗りでしたね。
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埠頭を離れます
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少し距離が離れているので、香港島と九龍半島の間を海峡として見ることができます。
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啓徳空港跡の南側は、クルーズ船埠頭になっています。
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で、その東側には小型の飛行機を展示した公園があったのですが
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...コロナ隔離施設になってしまいました。

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飛行機自体はいまでもあるようです。

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観塘を経由してマリーナの中に入り、 啓徳に到着。ここ結構不便なところなので、便数は少ないもののフェリーはありがたいです。

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ここからエレベータで上がると、

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北側はこんな感じ、

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南側はこんな感じ、屋上には庭園があるそうです。建物内はクルーズ船乗客のための施設や出入国管理エリアなので入れないようです。

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近くまで行けるかと思いましたが、いまは無人の隔離施設内のため近づけないようです。

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滑走路の方位を示すサインですが、本物ではなく色レンガでつくった「イメージ」のようです。

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息子はがっかりしてました...

気を取り直して、次は「格仔山」というところに向かいます。時間節約のためタクシー利用。
クルーズ船施設のため、タクシースタンドがちゃんとあり、客を待っていました。

タクシーを降りて、急坂を登り、こんなところへ。
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さらにこんなところへ。整備されてはいますが狭い道です。

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山の斜面にこんなものがあるんですね。

これは旧啓徳空港のアプローチ、いわゆる「香港カーブ」の目標になるサインです。

ジャンボジェットが香港の高層住宅の「洗濯物を引っ掛けて飛ぶよう」と言われた着陸経路で、まずこれを目標に飛んでいたらしいです。で、市街地上空で大きくターンして啓徳空港の滑走路に降りたと、
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ここは夜間用の電光表示があったのでは?

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いかに急斜面かお分かりになると思います。隠れた名所になり、人がたくさん来るようになって危ないから整備されたのでしょうね。

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バギーを押してきている人もおり、もう少しマシなルートがあるのだろうとフェンスで囲まれた公園を逆回りに回る道に入ったのですが、...山道でした。

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坂道を登ったところのT字路の、来た時とは反対側にある階段に出てきました。

あのバギーはどうやって持ち込んだんだろう?



近くの楽富駅からMTRを乗り継ぎ、中国との国境羅湖の少し手前にある太和駅まで。

そこから線路沿いに少し戻って、

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香港鉄路博物館という施設です。

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博物館とはいっても入場無料でそれほど大きい施設ではありません。

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親子連れに人気のスポットですね。

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昔の九龍〜広州鉄道で使用された車両を中心に保存しているようです。

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客車内に入ることもできます。

車両数はそこそこあります。



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帰りは大埔側に出ることにしました。途中のパン屋さんでエッグタルトがおいしそうだったので、2つ購入。プリンみたいでうまい!

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市場2Fのフードコートで生姜湯に芋団子を入れたようなのと、ココナッツミルクのデザートを食べました。

この後、歩いて大埔駅に出て、MTRの1等(頭等)に乗ったら...

なんと座れませんでした。結構混んでるんですね。九龍塘からは空いてきましたが、せっかく高い運賃を払っても座れないとガッカリです。

會展で降りると、すぐ近くにスターフェリーの湾仔(ワンチャイ)埠頭。
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香港で一番夜景が綺麗なのは、ヴィクトリアピークでなく、

九龍半島先端の尖沙咀(チムサチュイ) でもなく、

スターフェリーだと思います。

湾仔→ 尖沙咀、一旦降りてネイザンロード、重慶大厦(チョンキンマンション)を子どもと見学し、再びスターフェリーで尖沙咀→中環、

ここで 城巴(CityBus)のオープントップバス"Rickshaw"(人力車)バスのナイトツアー、これがいま乗り放題100HKD(1回乗車は42HKD〜84HKD)のところを外国人は何と1/5の20HKDで乗れるので、着いてすぐにチケットを買ってあった(夜には売り切れでした)のですが、

長蛇の列...絶対2階に乗れる人数では無いので、先に夕食に行きました。

MTR港島線天后駅すぐ近くにある華姐清湯腩

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20分ほど外で待ちましたが、

いやあスープが絶品ですわ。上海や烏鎮で食べた麺、あれもそこそこ美味しかったけどここはもう格が全然違います。

相席の香港人も「日本人か」「ここのは美味いだろ!」と英語で話しかけて来られました。

物価高騰で値段はちょい上がってました(GoogleMapに現在のメニューの写真を投稿しておきました)が、それでも「安い」と思えるほどの味わいでしたね。

食べ終わって、再び中環のスターフェリー埠頭前バス乗り場へ。


21:30発は、2階席で1/2くらいの乗車率。19:30は避けた方が良いのかも。

で、動画内で書いているのですが、

これ「観光ツアー」とは違います。

シートベルトもない吹きっさらしの2階席で、

通常の市内バスと変わらぬ攻めた運転のスリルを楽しむ、

「アトラクション」

ですね。途中で降りるつもりでしたが、最後まで50分通しで乗りました。 アトラクションですから。
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その後は銅羅湾のスーパーに土産の買い出しに、2階建トラムで往復。時々「大丈夫か?」というくらい揺れましたが...

香港駅から空港までAEL、同日内の復路は無料と聞いていたので乗ろうとすると残額不足。

駅員に「(英語で)帰りは無料やて聞いたんやけど?」というと入れてくれました。

が、どうやら帰りの分はオクトパスから差し引かれないだけで、残額が無いと公式には乗れないみたいです。香港も結構初見殺しのシステムがありますが、「安くなる方法」を求めなければあまり問題ない、安さを求めるといろいろトラップがある感じですね。空港の両替所横のATMなんて昔から

「常に故障中」

だと言われてましたし。


帰りの関西行きは2:50発。深夜は空港ターミナル間の列車が止まるので、バスでターミナル間を移動します。これが滑走路の下を地下道で抜けていく、普段は見れない空港の裏側が見られるのでおもしろかったです。

香港航空は機内食がコロナ対応で「菓子パン1つ」になってからコスト削減のためか復活していないんですけど、これが実は美味しいと評判で、杭州→香港のときもおいしかったので期待してたら、
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深夜便のためかスナックだけでした...これもかなり味は美味しかったんですけどね。

香港航空乗る人は、食料は持ち込みましょう。

追記:関西空港は、Visit Japan Webやってないと行列させられます。事前にやっておきましょう。
posted by malay at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 父子旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中国144時間通過ビザ免除の旅3日目〜杭州西湖

(今さらですが、2024年1月6日の旅行記です。SNSに書いていたものを編集してアップしています)
中国の観光地を調べていて思うのですが、中国人って「湖好き」ですよね。
日本人にとってはただのダム湖にしか思えないところでも、結構観光開発されています。
湖に小舟を浮かべて舟遊び、というのが中国人の原風景なんでしょうね。

その原風景をリアルに見せてくれるのが、杭州市街地西側に隣接した西湖じゃないかと思ってました。実は世界文化遺産でもあります。

日本人にとっては強い思い入れのある場所ではないものの、行って「イマイチだった」という話も聞きません。(割と良かった、くらいが多い)今回は上海だけではつまらないし、烏鎮で2日はもてあますし、じゃ杭州行って中国人の求める風景とは如何なるものか見てみるか、という考えで行程に入れることにしました。


烏鎮から直接空港に入ったのは、宿を空港にとったから。翌日の香港行きが朝イチの便なので、市内から地下鉄だと2時間前に間に合わないんですよ。

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ハイアットプレイス杭州蕭山国際空港です。息子が飛行機好きなもので、エアポートビューの部屋にしました。

ただ烏鎮からのバスが国内線ターミナル出発階に到着、ここからホテルのある国際線のターミナル4まで迷いに迷って(書かれている案内を読むと迷う、読まない方が良い)到着しました。スマホ決済もそうですが、初見殺しの多い中国です。香港もそれに近いですが、あっちはカネさえ払えば解決することが多いように思います。

早めにチェックインできたので、荷物を置いて地下鉄を乗り継ぎ鳳起路駅へ。

駅近くのフードコートで昼食に点心
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水晶エビ餃子、蜜汁チャーシュー包、牛肉蒸飯

そして西湖へ。結構な人の波、混んでたらいやだなあ。

一番懸念していた湖内の島である小瀛州 (三潭印月)に行く遊覧船は、少年宮前の乗り場から立ち席ですがあっさり乗れました。大人70元、学生(18歳まで)は50元だったかな?

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写っているのと同型の船で出発!ところが...

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女性2人の乗った手漕ぎボートが立ちはだかるように目の前に...

いままでボートに乗ったことがないのか、操船にはかなり苦労して、
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やっと航路を空けてくれました。いや、日本レベルなら絶対に桟橋の前はボート禁止ですが、中国は規制もしないし、それに対して怒る人もいません。大らかなんですね。

よくマナーがどうのとか言われますが、平均で見るとそれほどでもなく(今でも気になるのはタバコくらい) 、いろんな人がいる「標準偏差の大きな国」という印象です。そして寛容ですね。

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船内では解説が流れているのですが、もちろん中国語でわかりません。私の中国語は「旅行ができる」レベルなので。

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観光船、チャーターの船頭がいる手漕ぎ船、レンタル電動船、池にもありそうな手漕ぎボート、

あまり規制がなく好きなように舟遊びを楽しんでます。

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遠くに見える市街地のビル群。

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こういうデザインの船は、いかにも中華文化圏っていう感じですね。日本だったら海賊船にするかな。

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小瀛州 (三潭印月)に着きました。もっと小さい「湖心亭」の島にも行かれた方の旅行記があるのですが、立ち寄っている船は見かけませんでした。

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ここは島の中にまた湖があり、その中に小島があるというリトルなんちゃらのような構造の庭園になっています。私は庭園が好きなんですけど、息子は興味なし。ちょっと連れてくるのは間違ったか...

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1元札の裏に印刷されている3つの灯篭、ここに月が映えて 「三潭印月」だそう。

「西湖十景」の代表的な風景です。観光客は 「西湖十景」巡りをするんですね。蓮の花とか、雪とか季節要素もあるけれど、それ以外は湖を1周観光すればだいたい見ることができます。

日本人は世界遺産とか権威(ブランド)が好きですが、中国人も大好きですよ。

西湖の南西側にある「花港観魚」 (これも西湖十景)の桟橋へと渡ります。

北宋の時代に蘇軾が西湖を浚渫して築いた「蘇堤」を少し歩いて北側へ、

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さっきまでいた小瀛州

蘇堤の反対側は静かな湖(西里湖)です。
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公園の池に確かに錦鯉がいる(花港観魚)のを一応確認して、南の丘の上にそびえる雷峰塔へ。

途中で飲み物を買ってベンチで一服していると、大学生くらいの若者が「よく落ちる洗剤」を宣伝に来ました。日本人だからわからないと知っても、結構頑張ってPRしてきます。決して人は悪そうじゃなかったんですけどね...
ネットワークビジネスの類でしょうか?

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西湖南岸の丘に聳える雷峰塔、大人40元、学生20元です。ここは良心的なお値段。

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元々の雷峰塔はかなり昔に倒壊してしまい、その遺構を展示しています。

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そしてその上を覆う形で新しい雷峰塔が建てられました。デザインも景観とマッチしており、よくできていると思います。エレベータで上がります。待てない人は階段で。

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上から入り口側を見下ろすとこんな感じ。ちなみに上のお寺も西湖十景、もういいか...

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中央の島が小瀛州 (三潭印月)です。

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「花港観魚」 側、蘇東坡の築いた蘇堤。

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市街地側です。

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エレベータで上がった階の上にもう1層あり、これはそこの天井。

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降りてきてトイレに行ったら、消臭剤ではなくお香が焚かれていました。

西湖の東岸に回ります。

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遠足かな、引率大変ですねえ。(私は同業者なので)

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湖にせり出すように架けられた橋の広場では、新婚さんが数組撮影中。

西湖十景「雷峰夕照」 の一つですから。

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東屋で一休み、いい景色なんだけどタバコ臭い、

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なかなか絶景、西湖十景「雷峰夕照」いいなあ。

だんだん中国の価値観に染まってきたぞ。

このあたりから西湖を離れ、途中の露店を楽しみながら、歩いていきます。

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明代風に改装された商店街「河坊街」へ。西湖に近い西側は物価も高いですが、西湖から離れた東に行くほど安くなる傾向です。お土産1箱10元均一(≒220円、安い!)の店も数軒あり、もちろんそこで買って帰りました。杭州、物価が安くて結構良いかもしれない。

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「河坊街」中ほどの店で試飲させてもらって龍井茶の茶葉を買いました。安くはないけど、これは妻の指定品なので。

まだ円高で中国の物価が安い頃に大量に龍井茶を買って帰ったこともあります。

夕食は杭州河坊街の東端の店で
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椎茸と青菜の炒め物、卵とキュウリのスープ、東坡肉

地下鉄で空港のホテルへ。息子がそろそろお疲れの様子。明日は早いので、休みましょう。


朝食付きだったのでスタートの6時から急いで朝食。ゆっくり食べたいところですが8時10分発なので、オンラインチェックインは済ませたものの、6時半までには荷物預けに並びたい。

カウンターに少し並んで荷物は関空までスルーで預け、セキュリティチェックと出国です。

ただ、杭州空港国際線のセキュリティチェックはかなり厳しく、ベルトのバックルや腕時計でも反応するため全員が金属探知機を当てられていました。そういえば地下鉄も空港駅前後の1駅だけ警備員が乗ってくるようで、いつもこうなのか、何か会議があるのかはわかりませんが、結構徹底していたのは確かです。そういえばターミナル入口の検査は超ザルでしたが、後がどうせ厳しいからサボっていたのかもしれませんね。

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次は香港です。
posted by malay at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 父子旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中国144時間通過ビザ免除の旅2日目〜上海から水郷の街、烏鎮へ

(今さらですが、2024年1月5日の旅行記です。SNSに書いていたものを編集してアップしています)

2日目は上海から、浙江省の古鎮として有名な烏鎮へ向かいます。

高速鉄道で上海虹橋駅から桐郷駅へ
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そこからバスで烏鎮へ。Alipayでバスに乗る、それも2人乗る時のやり方がわからず、 周囲の人々に手伝ってもらって何とか運賃を支払いました。ローカル交通のミニアプリをダウンロードして、2人の時はQRコード中央のマークをタップすると更新されるので、それで2回支払えるんですね。桐郷→烏鎮では他の人にやってもらってよくわからず、烏鎮市内バスのときにやり方を見せてもらってやっと理解できました。

上海近辺の水郷に行こうとネットで旅行記を調べ 、日本人に一番評判が良いと思われたのは烏鎮でした。規模も最も大きいとのこと。ただ古鎮テーマパークだとか、東柵は地味だから夜景の綺麗な西柵だけで良いとか、評価はいろいろです。

宿は東柵に近い川沿いの民宿にしました。
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市内バスを新華路口バス停で降りて、この道を歩いていきます。車は入れないものの、電動スクーターやリヤカーが通る、そういう面でも古い中国の街を感じさせてくれるところです。

Booking.comで予約できる唯一の民宿。評価がなんと9.6/10!!!

★★★ 烏鎮 オン メモリー イン, Tongxiang, 中国

自分のSNSでの投稿にコメントしたのを再掲します。

「Booking.comで予約できる唯一の民宿に泊まっているのですが、女将さんがもう大阪のおばちゃんを3倍パワーアップしたような方で、

・着いたときに地元の菓子5袋入りを一つずつくれ

・wechat翻訳でしゃべる、しゃべる、

・東柵の裏口まで付きっきりで案内

・入場券大人2枚買おうとしたら、息子が学生だと気づいて、学生料金にしてくれる(補足:要学生証)

・帰ってきたら、また翻訳チャット

・水を2本くれる(いま部屋に5本あります)

・部屋をノックして暖房を付けにくる

・「飴ちゃんでも出してきそう」と息子と話してたら、再度ノックしてミカンを2つ持ってきた(聞こえてるのか?)

極めて高評価な宿だったのが、よくわかりました。 」

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リバービューの部屋というのはこんな感じでした。狭い水路ではなく本物の川。私たちが気づく限りでは船が通ることはなかったです。

さて、女将さんの手厚いサポートで裏口から東柵へ。東柵・西柵共通券190元(約4000円、高い!)学生170元。
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東柵は人が住んでいる本物の街で、そのため夜間は開放されていません。
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川側にはベランダがあったりして、少しものが干してあったり、老夫婦が話をしていたりするんですね。

瓦屋根も結構ヘロヘロです。もちろん修復の手は入っていますが、手の届きにくい2階や川側の窓周りをみると痛んでいるところがあったりするのがわかります。
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同じ東柵でも、表口に近い東側は昔風に新築されたらしい建物で商店、飲食店や資料館が主体です。

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車が来ないので犬ものんびり。

中国の文筆家、画家である木心(もちろん事前には存じませんでした)の資料館が立派ですね。関心がなくても建物の見学だけでも見ておいた方が良いと思います。(ここだけパスポートチェックあり)

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東柵の奥(西)の方の道路側です。正月の3連休〜春節休みの間の平日だからか空いていて、団体さんも多くありませんでした 。寒いからか入口の扉を少しだけ開けて商売している店が多かったです。

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で、その1軒で「青団」なる食べ物を購入。2個買って息子と1つずついただきます。

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これは私が食べた方で、漬物が入ってました。息子のは小豆あん。

おいしかったですよ。1個5元=110円くらいです。

緑豆でつくったおやき、というところでしょうか。

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入ってきた裏口から東柵を出て、宿のあたりに戻ります。

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宿の近くにある影絵芝居の実演を見ました。ここもチケットに含まれているのですが、あまり知られておらず、女将さんが教えてくれなければ気づかないところでした。

ただ演目(このときは孫悟空と天兵との戦い)の内容は単調なので、あくまで伝統芸能を楽しむというところです。

東柵の裏口からだと、西柵へは1kmちょいくらいなので、歩いていきました。

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途中で広い川を渡ります。左から2つ目の建物の、右半分が泊まっていた民宿だと思います。

市街地で昼食。道路に面したお店なので、注文後に待っていると、天秤棒を持ったおばあさんが押し売りに来た果物...
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食べたことがなく勧められるままに味見したら術中にはまり、一袋20元で買いました。日本ではまだほぼ流通していないジャボチカバだと思います。(洗いたかったので、宿に戻って洗っていただきました) ブドウとマンゴスチンの中間から酸味を弱めたような味です。たくさん食べると少しライチのような渋さ、土臭さがあるのがわかります。

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三鮮面を食べ終えて西柵へ。入場口はホテルのロビーかと思えるような内装でした。西柵内の民宿に泊まる人はここでチェックイン、ただ結構いい値段しますよ。びっくりしました。

立派すぎる入場口と街並みは木立で隔離されています。少し歩いて西柵の古鎮へ。

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こちらの方が人が多いですが、エリアも広くて混雑というほどではありませんでした。連休とかだと全然違うんでしょうけどね。

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地元の学者?の記念館の横に「学業成就」を願う絵馬のようなものが。

天満宮みたいなものになっているんでしょうね。

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住民がいる地区ではないので、建物はすべて商店、飲食店、民宿、資料館等の施設になっています。

建物に痛んでいるところなどはなく、おそらくほぼすべてが新築された古鎮だと思います。東柵は生きている文化財なのに対し、西柵は古鎮テーマパークですね。

入場客にも違いがあり、こちらは貸衣装を借りて撮影する映えスポット、神戸北野の異人館街のようになっています。明代の衣装を現代風にアレンジしたいわゆる「漢服」の他にチャイナドレスもありましたが、ほぼ「漢服」ですね。

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屋根は東柵と同じようにヘロヘロに作ってあるところもありましたが、やはり西柵は整然としている感じで、写真の背景としてはより「映える」と思います。

結構寒くなってきたので、暖かい飲み物が欲しいと、店頭にコーヒーミルが置かれている店に入ると...



美式珈琲というものを頼んだら、
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ナンダコレハ!
いままで口にしたことがない何かを、いまいただいてます。 息子によると「苦味が全くないので、抽出温度が低すぎるのでは?」とのこと。 烏鎮にて。


他にもコーヒーミルを置いている店を見ましたが、あれはあくまでオブジェなのだと思います。

さて、日も暮れてきました。
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自動露出だと明るく写るのですが、実際にはこんな↓感じかな。 (マニュアルにしました)
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夜景は確かに綺麗ですよ。西柵内部(民宿の他、ホテル、ドミもあり)に泊まりたいとまでは思いませんが。

宿に戻ります。途中、街の中心部で夕食。
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豚肉とキクラゲの炒め物、レタスの炒め物、卵と海苔のスープ、白飯
小皿の椎茸スナックとちりめんは試食の提供品

食事をとる場所に困らず、そこそこの値段で十分に美味しいものにありつけるのは中華圏に共通する魅力ですね。

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橋を渡った宿の近くはライトアップなどありません。道は真っ暗だったので、スマホのライトを点けて足元を照らしながら帰りました。地元の人はライトなどつけてませんでしたから、目が慣れるのでしょうね。

街中心部の食堂・コンビニは遅くまで開いてましたが、 宿の周辺は全部閉まってました。

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翌朝は汽車站(バス駅)まで歩いて、杭州空港への直通高速バスに乗り、烏鎮を後にしました。

さて、烏鎮についてですが、

・文化財であり、人が住んでおり生活感がある本物の古鎮は東柵

・西柵は作り物といえばそうだけど、観光資源としては重要

・東柵に全観光客が押し寄せると入りきれない

・街の生活感や文化財としての正当性に興味がなければ、整備されていて綺麗な西柵が良い

・西柵は映えスポット、彼女のコスプレを彼氏が撮影するデートスポットとして若者に人気

・夜景が見られる、内部に泊まれるのは西柵だけ

・西柵は街区の周囲に道路が通っており、ある程度はバリアフリー対応も可能

・西柵の水路の延長上になぜか現代的な建物があり興ざめ。写真ではあれをどう隠すかがポイント。

という感じでしたので、行かれる方は参考にしてください。

なお、民宿の周辺も風致地区のようになっているように思います。あまり風景区のような統一感がない分、写真としては撮り手の個性が出るのでおもしろいかもしれないです。
posted by malay at 02:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 父子旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

中国144時間通過ビザ免除の旅1日目〜38年ぶりの上海

(今さらですが、2024年1月4日の旅行記です。SNSに書いていたものを編集してアップしています)

ここは、新千歳空港
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ではありません。関西空港第2ターミナル国際線です。北海道のお菓子は人気なんですね。

春秋航空の上海行き搭乗を待っているのですが、折り返し上海行きとなる便が春秋航空だけでなく各社とも大幅に遅れているようです。

出発予定時刻を過ぎると閉店する店も多く、スマホをいじりながら時間潰しです。
別に平気なのですが、現地の時間が削られていくのが問題ですね。それとホテルは18時までにチェックインしないと予約を保証しないらしいので、万が一の場合が心配です。まあ、どこか空いているでしょうけど。


結局2時間遅れでした。

次の便の到着が重なったせいなのか、搭乗アナウンスが中国語オンリーとなり、まだ日本にいることを忘れそうな世界でしたよ。

上海到着は1時間半遅れと取り返したものの、浦東空港広すぎ、

通過ビザ免除カウンターは行列

(指紋登録を通路で済ませ、宿と飛行機の確認書を印刷していった我々だけ無事通過 後はみな何かやり直し 一組に最低数分を要する)

ATM見つからす、やむなくレート悪い両替所へ

ここでパスポート返してもらい忘れるという大失態(リニア=マグレブの車内まで持ってきてくれ、それで気づいた...)

乗車後、香港SIMに入れ替えるもなぜかネットつながらず。子どものIPhoneは繋がるんですけどね。

地下鉄に乗り換えて、南京東路下車、徒歩でホテルに18時半ごろ到着。無事泊まれました。

部屋でSIMと格闘するも、らちが明かず。
やむなく国際ローミングしました 。ネット決済に要るので。
※SNSで教えていただいたのですが、私のスマホが国内メーカーの廉価版のため、日本国内のバンドにしか対応しておらず、買った香港SIMが利用している中国の通信会社のバンドと合わないことが原因のようです。

19時30分からやっと観光です。38年ぶりの上海。

豫園へ歩いて行ける距離の宿をとりました。

部屋に荷物を置いてまずは豫園へ。

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入口と、

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庭園の九曲橋

昔を知らない方は違和感がないかもしれませんけど、

私は「あちゃー」という感じです。

昔(1986)の豫園は、

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洗濯物の水が降ってくるこんな路地に、

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九曲橋のある庭園のあたりはこんなでしたから。

人が多いのだけは変わりません。豫園は旧市街「風」商店街でした。

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黄浦江に面した外灘の街並み、ライトアップがいい感じです。ずっとプロムナードが整備されています。
昔は煤けた洋風ビル群だったんですけどね。

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対岸の浦東は上海の顔になりました。夜景は絶対香港に勝ってるよね。
道端で洗濯物を干していた浦東は高層建築が建ち並ぶ新市街になってました

遅くなってしまいましたが、食べ物屋が開いてたのは、さすが中華文化圏ですね
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翌日の朝、地下鉄豫園駅上の交差点、浦東の高層ビル群、
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視点を北に向けると、
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道路側の壁面を補修または改装中の建物。景観を考えて外灘と同じように西洋風の外観にしているのではないかと思います。確かこの辺りはフランス租界地区ではなかったかな?

日本の都市の不統一で雑多なところも私は決して嫌いではないのですが、

欧州のような厳しい景観規制や、中国のような一党独裁だからこそできる大規模強力な都市計画の方が、

一般的には「綺麗な街並み」として評価されるように思います。

今回、豫園〜外灘の移動で、豫園地区の東を歩いたら無人になってまして、ただ建物を取り壊してもいないんですね。壁面には美術学生によるペインティングがされたりしています。

きっと豫園の東部を地域ごと再開発、使える古い建物は残し、使えないものは昔風に再建して、

何らかの性格づけをした上で「豫東」などと地域名をつけ、観光地として売り出すのでしょうね。

都市計画と政治の関係について考えさせられる上海でした。
posted by malay at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 父子旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年06月08日

Mac miniに移行したらWifiが繋がらなかった件

システム設定>ネットワーク でフィルタ(TrendMicro)を切ると繋がりました。