中国144時間通過ビザ免除の旅4日目、最終日香港です。

機内軽食(杭州→香港)
香港航空の機内食はコロナモードのまま戻っておらず、フルサービスからMCC.最近はLCCにも近づいていると言われてます(親会社海南航空が経営不振)
しかし、このパン、ソーセージの入ったデニッシュなのですが、かなりおいしいです。短時間のフライトではちょうど良い感じです。
航空券が単純往復だと中国を「通過ビザ」(日本人は制限付き免除)にできないので、三角形に移動しなければならない、そのための香港立ち寄りです。香港・マカオ・台湾も外国扱いになります。
今回は子どもに経験させることも目的なので、「違った中国」を見せるのも良いかと思い、香港で長時間トランジットにして市内を回りました。
でも香港って見所はたくさんあり、半日強で見られるところはさほど多くありません。鉄&飛行機好きな父子旅なので、普通の観光はせず「乗り物関係」に限定しました。
まずは香港トラム

地下鉄と並行していますが、運行頻度は高く、運賃も若干安いので、いまも地元の足として、さらに観光客にも利用されています。地下では見えない「香港らしい風景」を見ることができるのは大きなポイントですね。いや〜、結構楽しい。
以前妻と香港に来た(1999年)頃には、集団スリがいて治安がよろしくないという評判だったんですね。いまは全然そんなことはなさそうです。

香港トラムでも特に有名な、春秧街です。商店街を2階建トラムがゆっくり走ります。北角(NorthPoint)折り返しの車両だけが通るループ線ですが、乗ったまま1周することができます。
ここはもう名所の一つなので、スマホで撮影している方も多いですよ。ただ自分が撥ねられないようよう気をつけてください。

昼食は近くのパン屋さん(ここも有名らしい)で 購入。

パイナップルパン


それと肉まんみたいなのと、生姜味のういろうみたいなの、

歯形が汚らしくて申し訳ないですが、こんなのです。

おいしい。

北角の埠頭(東)から旧空港のあった啓徳(カイタック)へのフェリーに乗ります。
スターフェリーと違って純粋に交通機関なので、ごくごく普通の船です。

九龍側ではヨットのレースか練習のようです。一人乗りでしたね。

埠頭を離れます

少し距離が離れているので、香港島と九龍半島の間を海峡として見ることができます。

啓徳空港跡の南側は、クルーズ船埠頭になっています。

で、その東側には小型の飛行機を展示した公園があったのですが

...コロナ隔離施設になってしまいました。

飛行機自体はいまでもあるようです。

観塘を経由してマリーナの中に入り、 啓徳に到着。ここ結構不便なところなので、便数は少ないもののフェリーはありがたいです。

ここからエレベータで上がると、

北側はこんな感じ、

南側はこんな感じ、屋上には庭園があるそうです。建物内はクルーズ船乗客のための施設や出入国管理エリアなので入れないようです。

近くまで行けるかと思いましたが、いまは無人の隔離施設内のため近づけないようです。

滑走路の方位を示すサインですが、本物ではなく色レンガでつくった「イメージ」のようです。

息子はがっかりしてました...
気を取り直して、次は「格仔山」というところに向かいます。時間節約のためタクシー利用。
クルーズ船施設のため、タクシースタンドがちゃんとあり、客を待っていました。
タクシーを降りて、急坂を登り、こんなところへ。


さらにこんなところへ。整備されてはいますが狭い道です。

山の斜面にこんなものがあるんですね。
これは旧啓徳空港のアプローチ、いわゆる「香港カーブ」の目標になるサインです。
ジャンボジェットが香港の高層住宅の「洗濯物を引っ掛けて飛ぶよう」と言われた着陸経路で、まずこれを目標に飛んでいたらしいです。で、市街地上空で大きくターンして啓徳空港の滑走路に降りたと、

ここは夜間用の電光表示があったのでは?

いかに急斜面かお分かりになると思います。隠れた名所になり、人がたくさん来るようになって危ないから整備されたのでしょうね。

バギーを押してきている人もおり、もう少しマシなルートがあるのだろうとフェンスで囲まれた公園を逆回りに回る道に入ったのですが、...山道でした。

坂道を登ったところのT字路の、来た時とは反対側にある階段に出てきました。
あのバギーはどうやって持ち込んだんだろう?
近くの楽富駅からMTRを乗り継ぎ、中国との国境羅湖の少し手前にある太和駅まで。
そこから線路沿いに少し戻って、

香港鉄路博物館という施設です。

博物館とはいっても入場無料でそれほど大きい施設ではありません。

親子連れに人気のスポットですね。

昔の九龍〜広州鉄道で使用された車両を中心に保存しているようです。

客車内に入ることもできます。
車両数はそこそこあります。

帰りは大埔側に出ることにしました。途中のパン屋さんでエッグタルトがおいしそうだったので、2つ購入。プリンみたいでうまい!

市場2Fのフードコートで生姜湯に芋団子を入れたようなのと、ココナッツミルクのデザートを食べました。
この後、歩いて大埔駅に出て、MTRの1等(頭等)に乗ったら...
なんと座れませんでした。結構混んでるんですね。九龍塘からは空いてきましたが、せっかく高い運賃を払っても座れないとガッカリです。
會展で降りると、すぐ近くにスターフェリーの湾仔(ワンチャイ)埠頭。

香港で一番夜景が綺麗なのは、ヴィクトリアピークでなく、
九龍半島先端の尖沙咀(チムサチュイ) でもなく、
スターフェリーだと思います。
湾仔→ 尖沙咀、一旦降りてネイザンロード、重慶大厦(チョンキンマンション)を子どもと見学し、再びスターフェリーで尖沙咀→中環、
ここで 城巴(CityBus)のオープントップバス"Rickshaw"(人力車)バスのナイトツアー、これがいま乗り放題100HKD(1回乗車は42HKD〜84HKD)のところを外国人は何と1/5の20HKDで乗れるので、着いてすぐにチケットを買ってあった(夜には売り切れでした)のですが、
長蛇の列...絶対2階に乗れる人数では無いので、先に夕食に行きました。
MTR港島線天后駅すぐ近くにある華姐清湯腩

20分ほど外で待ちましたが、
いやあスープが絶品ですわ。上海や烏鎮で食べた麺、あれもそこそこ美味しかったけどここはもう格が全然違います。
相席の香港人も「日本人か」「ここのは美味いだろ!」と英語で話しかけて来られました。
物価高騰で値段はちょい上がってました(GoogleMapに現在のメニューの写真を投稿しておきました)が、それでも「安い」と思えるほどの味わいでしたね。
食べ終わって、再び中環のスターフェリー埠頭前バス乗り場へ。
21:30発は、2階席で1/2くらいの乗車率。19:30は避けた方が良いのかも。
で、動画内で書いているのですが、
これ「観光ツアー」とは違います。
シートベルトもない吹きっさらしの2階席で、
通常の市内バスと変わらぬ攻めた運転のスリルを楽しむ、
「アトラクション」
ですね。途中で降りるつもりでしたが、最後まで50分通しで乗りました。 アトラクションですから。

その後は銅羅湾のスーパーに土産の買い出しに、2階建トラムで往復。時々「大丈夫か?」というくらい揺れましたが...
香港駅から空港までAEL、同日内の復路は無料と聞いていたので乗ろうとすると残額不足。
駅員に「(英語で)帰りは無料やて聞いたんやけど?」というと入れてくれました。
が、どうやら帰りの分はオクトパスから差し引かれないだけで、残額が無いと公式には乗れないみたいです。香港も結構初見殺しのシステムがありますが、「安くなる方法」を求めなければあまり問題ない、安さを求めるといろいろトラップがある感じですね。空港の両替所横のATMなんて昔から
「常に故障中」
だと言われてましたし。
帰りの関西行きは2:50発。深夜は空港ターミナル間の列車が止まるので、バスでターミナル間を移動します。これが滑走路の下を地下道で抜けていく、普段は見れない空港の裏側が見られるのでおもしろかったです。
香港航空は機内食がコロナ対応で「菓子パン1つ」になってからコスト削減のためか復活していないんですけど、これが実は美味しいと評判で、杭州→香港のときもおいしかったので期待してたら、

深夜便のためかスナックだけでした...これもかなり味は美味しかったんですけどね。
香港航空乗る人は、食料は持ち込みましょう。
追記:関西空港は、Visit Japan Webやってないと行列させられます。事前にやっておきましょう。