2023年04月21日

広島・山口・福岡、18きっぷで父子テツ旅+(Plus)-その2

厚狭駅前のホテルをチェックアウトせず、始発で宇部駅へ。宇部線に乗り換えて宇部新川着。
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向かいのホームに停まっていた1両のクモハ123。これが小野田線本山支線の長門本山行きになります。

車窓動画ですが、途中で雨が激しくなり、窓の雨粒にピントが合ってしまってピンボケしてしまいました。一旦中断してマニュアルフォーカスに変更してます。
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本山支線は1日3往復。
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帰りは地元の学生さんらしき一般乗客が数名。バスと競合しているはずですが、運賃はJRの方が安いようですね。
雀田で乗り換え、小野田線で小野田駅へ。また乗り換えて厚狭駅、ホテルに戻って朝食をいただきます。
チェックアウトして、山陽本線を西へ。
下関でJR九州の415系に乗り換え。関門トンネルを抜けたところで直流→交流のデッドセクションに入り、車内灯が消えました。もう貴重な光景かもしれませんね。
小倉でモノレールに乗り換え、日田彦山線で戻ってくるつもりでしたが、ちょうど田川後藤寺行きの日田彦山線が止まっていたのでこれに飛び乗り、志井公園→企救丘を急ぎ足で歩き、モノレールで戻って来ました。モノレールの小倉駅構造はなかなかカッコいいと子どもにも好評でした。
次はゼンリンミュージアムへ。ナビで検索するとバス便を案内されたので、これに乗り2つ目の室町リバーウォーク下車。
ゼンリンミュージアムは目の前でした。入口はエレベータで12階へ。
入場料1000円と安くはないですが、貰えるパンフはケース入りの立派なもの。マグネット付き。
そして窓からの眺めがこれ!
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曇天の柔らかな光の中で、目の前に広がるのは30年以上タイムスリップしたような昭和の風景でした。
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あまり稼働はしていないようですが、広がる工業地帯にいくつもの高炉群。北九州市は鉄の街であることを再認識しました。
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館内の展示物は基本的に撮影禁止ですが、何箇所か撮影可のスポットがあります。
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足元に広がる伊能図(中図の複製)

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小倉付近の鳥瞰図。
早足で見れば1時間弱かなと見積もっていましたがやはり予定を超えてしまい、カフェテリアでセルフのコーヒーをいただきながら、窓の下の風景を堪能して館を後にしました。
近くに木橋があったので、それを渡って小倉駅へ。歓楽街に迷い込んだり(親子連れなのに客引きが声をかけてくる)しながらも到着。
区間快速で香椎駅へ。この区間、昔はもっと本数があり、もっと速い快速も走っていたはずですが、現在は追加料金不要の区間快速が1時間おき。18きっぷ利用だと特急は運賃も払わないといけないので使いづらく、不便になりました。
香椎で宇美行きの香椎線に乗り換え。ディーゼルカーでなく蓄電池式の電車でした。須恵駅で下車。
ここから歩いて志免鉱業所竪坑櫓を見に行きます。
少し歩き高速道路をくぐったところで、まだ1kmほど先にあるのに巨大な廃墟の異様な姿が目に飛び込んできました。
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現代都市のビルとは決して相容れないアンバランスで無骨な姿に圧倒されます。

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手前は斜坑の入り口。

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反対側から見るとこのような感じ。子どもは歪んでいるのではないかというけれど、元々アンバランスな構造であり、しかも私は中心性網膜炎を患っているので歪んでいるかどうかはちょっとわかりませんでした。
近くにある志免鉄道公園へ。竪坑櫓のある公園と段差があるので素直に行けず、大回りをして到着。
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国鉄勝田線志免駅の跡です。中央で道路に分断されています。
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保存車などはありませんでした。

ここから雨が激しくなり、傘を差して下志免バス停へ。博多駅行きに乗るつもりでしたが、遅れていそうなところに福岡空港行きがきたので乗車。地下鉄に乗り換えて博多駅へ。

新幹線改札の側にある窓口で博多南行きの乗車券と特急券を購入。500系新幹線でした。
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博多南行きに乗車。
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博多南駅に到着。居並ぶN700系は圧巻ですね。
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改札を出て道向かいの隣のビルで昼食を購入。
帰りは700系レールスターが来ました。
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平日は個室にも乗車できます。
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買い込んだ昼食「博多南駅丼」などをいただきました。
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博多駅からは、また足の遅い区間快速で小倉へ。

バス乗り場を確認してから土産物を購入。

臨時便の送迎バスで新門司港へ。全国割の手続きを済ませて発券し乗船。
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名門大洋フェリーの2便、フェリーふくおか。新しい方の船です。
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阪九フェリーよりは質素な船内だと思います。一方利便性だと、大阪側がニュートラム駅直結の名門大洋フェリーに軍配が上がります。
生憎、外は雨でした。
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ファンネル(煙突)には名門=m、大洋=Tを組み合わせたマーク。
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新門司港を出港。
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レストランが混んでいたので、先に入浴を済ませて夕食バイキング。1回目の盛りはこんな感じでした。

揺れることなく、あまり振動もなく、快適な航海でした。
朝の淡路島沖。
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明石海峡大橋をくぐります。
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朝食はこんなの。
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並んでいたので、メイン惣菜のお代わりは難しそう。
ベッドの足元はこんな感じです。(2段のツーリストでなく、1段のコンフォート利用)
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大阪南港に到着。
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最後におみやげ。工業都市北九州市ならこれ!
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ネジチョコ!
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ボルトとナットの組み合わせ。
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ちゃんとねじ込むことができて感動でした!!!
posted by malay at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 父子旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広島・山口・福岡、18きっぷで父子テツ旅+(Plus)-その1

3月に子どもと18きっぷで旅行してきました。主にテツ旅ですが、ちょっと普通の観光と、普通でない観光も...
地元を始発電車で出発し、普通列車を乗り継いで山陽本線を西へ。
広島県の瀬野駅に到着。
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「スカイレールサービス広島短距離交通瀬野線」に乗車。
これ、瀬野駅から斜面に広がる住宅地への足として建設された、
「懸垂式モノレールのような線路を走るゴンドラ」
です。おそらく世界唯一の乗り物。
残念ながら2023年度での廃止が決まっているそうです。
みどり口駅(瀬野駅)からみどり中央駅までの「登り」は通学帰りの若者で混んでおり、立って乗車。
みどり中央駅で出発を待つ車両。
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ホームドアの仕切りの上にカメラを伸ばすと、
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完全にスキー場のゴンドラです。曳索は車体より上方にある「軌道」の上を滑車を介して通っており、そういう面では鋼索鉄道(ケーブルカー)と同様のしくみですね。
循環式ロープウェイ(ゴンドラ)の車体を、懸垂式ケーブルカーの線路で支え、駅間は鋼索鉄道(ケーブルカー)の仕組みで駆動する、そういうややこしい鉄道です。
では山頂駅、じゃなかったみどり中央駅を出発!
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18きっぷの旅で余裕がないため、みどり口駅に到着後、急いでJR瀬野駅へ。
但し列車は数分遅れて来ました。
宮島口駅で下車し、JR宮島フェリー乗り場へ。
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船は「ななうら丸」

宮島はお客さんで一杯でした。もう外国人観光客、ずいぶん戻っていますよね。
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潮は引きつつありましたが、大鳥居はまだ海の中でした。
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50分しかなかったので、厳島神社の境内には入れず、また「ななうら丸」に乗って戻ります。
しかし踏切支障で山陽本線の電車が止まっており、宮島口駅で待たされます。
岩国では予定の乗り継ぎができず、岩徳線で徳山へ。
徳山で再び山陽本線の電車に乗り換えます。
新山口駅からは宇部線に乗車。予定より約1時間遅くなったので暗くなってしまい、車窓はほとんど楽しめませんでした。
宇部新川駅前のラーメン屋さんで夕食を済ませ、宇部駅へ。山陽本線乗り換えで厚狭駅着。
駅前のビジネスホテル泊。YouTubeでスーツさんが紹介していた宿で、宇部・小野田界隈のビジホとしては新しく、大浴場・朝食付きなのでコスパは良いと思います。部屋が狭く、周辺に飲食店が少ないのは我慢しましょう。安いので。
posted by malay at 00:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 父子旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月02日

18きっぷ消化旅〜桜咲く三方五湖へ 一周サイクリングと年縞博物館

(※半年以上前の旅行記ゆえ、他所で書いた文章をそのまま流用しております)
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早朝出発で、湖西線を北上 朝陽に浮かぶ近江富士

敦賀から小浜線で三方駅
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向かいの線路が剥がされたホームには立派な桜の木


駅でレンタサイクルを借りる
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電動アシスト自転車で山の上の展望台まで行こうと思っていたけど、既に予約が入っているそうで普通の自転車(変速付き)を借りる さすがに急な山道は登れないので三方五湖一周サイクリングロードにコース変更

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来るまでは知らなかったけれど、このあたりは梅が名産で沿道は梅園が延々と続いている

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東半分はこんな道 車は来ないのでのんびり楽しめる

ほぼ湖畔に沿って走り、急坂があってもごく短い距離

むしろ風の影響が大きかった

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杉林の林床に咲いていた花

よく似た園芸品種っぽいのを玄関先に植えていた家もあったな

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水鳥がたくさんいて、私の自転車の音を警戒し湖岸から離れていく様子

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湖の周辺には桜が多く植えられていて心和む 山の斜面にも多く、景勝地として農林漁業だけでなく古くから観光に力を入れてきたのだろうと推測する

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三方五湖と言うけれど、サイクリングロードはそのうち海に面していない三湖を回っている

これは水月湖(すいげつこ)の北西側からの眺め 三方駅からは一番離れた反対側

ここから湖の西側に入るが車道になり車、そしてバイクも多い

飲食店・土産物屋も出てきて、観光産業的にはメインルートになる

途中のJA梅の里会館で土産を購入した

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福井県年縞博物館

年縞について|福井県年縞博物館 公式HP
湖底に積もった堆積物の層が年輪のようになり、放射性炭素同位体による年代測定の誤差を修正する「ものさし」として用いられる

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三方五湖の水月湖には世界でも他に例がない、現在に至る7万年の年縞があり世界標準の一つとして認定されているそうだ

これは掘り出した年縞を酸素に触れないままスライスして凍結乾燥し水分を樹脂に置き換えた「年縞のステンドグラス」なんだそう

左端が現在で、平均して一年は0.7mmの厚さとのこと

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いくつもの断片に分かれているので、それらを対比することで7万年間の年代がわかる
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さらに含まれる花粉などから過去の気候が推定され、火山灰層(↑の真ん中)から火山の噴火と正確な年代決定、水中地滑りの跡から地震が推定されるらしい

三方断層の西側で沈下が続いているため、湖底が浅くならず生物に撹乱されないことが、年縞がこれほど長い期間残された理由なんだそう

このあと隣の「若狭三方縄文博物館」にも立ち寄る

歴史オンチなのと、レンタサイクルの返却時間が迫っていてさらっと覗いただけだが、元々は

縄文遺跡の発掘と研究→三方湖で年縞発見(世界標準には不認定)→他の湖を調査→水月湖で世界最長規模の年縞発見→世界標準の一つに認定

という流れで、縄文遺跡から全てが始まったらしい

また、周囲には多くの古墳があるとのこと

ここ、また来たい

次は電動アシスト自転車を予約して展望台まで行きたい

梅の花の咲く時期はどんなだろ?

時間的にももう少しゆっくりしたいところ

駅の近くに温泉施設もあったし

京阪神からの日帰り〜1泊旅行にちょうど良い感じのところです
posted by malay at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ひとり旅 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする